みかんを蹴る人々

ここ数年、クリーム系のおやつをたくさん食べられなくなった。
普通サイズのショートケーキでもちょっとつらくて、
最近はもっぱらタルトとかチーズケーキなんかを選んじゃう。

そんなわたしは昔から果物が好き。
朝食には絶対フルーツを添えたい。

最近よく買うのはゴールデンキウイだけど、
秋が近づいてきて美味しい梨も手に入るようになった。
さっきブドウの特集をテレビで見て、ブドウも食べたくなっている。
今年の夏は美味しい桃に出会えなかったのがちょっと心残り。


もう少ししたらこの地方ではみかんが出回るようになる。
ビニール袋にパンパンに詰められたみかんが
一袋100円とかで叩き売られるのだ。

それでもお金を出してみかんを買うのは出始めのころだけで、
あとは黙っていても親戚や近所の人から
山のようにみかんをいただくことになる。

18年ほど前、出会ったばかりの夫は
「俺の故郷はみかんの産地。
小学校のころはみかんを蹴りながら登校したものだ。
特に甘夏は皮が丈夫なので蹴りやすい」
などと言っていた。

それを聞いたティーンエイジャーのわたしは
「みかんを蹴るだなんて! 食べ物を大事にしなさい!」
と思ったのだけど、
夫のふるさとに住むようになって分かった。



そりゃ蹴るわ。こんだけあれば。


きっと長女もみかんを蹴りながら登校するようになるんだろうな。



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鞠 ようこ

紀南地方(三重・和歌山)でライターをやっています。noteではさらさらと綴ったエッセイ的なものを更新します。

つれづれようこ

ライター/二児の母/脳腫瘍患者を兼任する鞠ようこのエッセイマガジン。家族のこと、日々思っていること、病気のことなどをつれづれなるままに綴ります。
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