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オーディオ-CDプレーヤーの話

皆さんこんにちは。
今日は2013年に購入、愛用するCDプレーヤー購入時のお話を過去を振り返りながら話していきたいと思います。



・使用中CDプレーヤー

現在、我が家で活躍中のCDプレーヤーはこちらです。

以前はSONYのトップローディング方式のCDP-X3000を使っていました。
これはこれでデザインも機能も気に入っていました。
しかし、デジタル技術は日進月歩です。特にDAC部は最新のものには到底かないません。

SONY CDP-X3000
今では珍しいトップローディング
ピックアップは固定されディスク部が移動します
SONYデザインが活きてます

・機種の絞り込み

そんな中、最終的に日本を代表する2社…Marantz、DENON(実はHD会社が共通)の代表選手に的を絞って購入を検討していました。今でもデジタル技術は目覚ましい進歩を続けているので当然、新しい機種には今までにないDSDネイティブ再生などのオマケが付いてきます。
そして自分の試聴盤ではMarantzに軍配が上がる。…とは言えあくまでも店頭のアンプとスピーカーでの話なので当てになどなりませんが。ところが顔つきがどうしても気に入らない。これをスタトレのラックに入れて生涯使う気になるだろうか…。イルミネーションは消すことができるというが…。

どうしても好きになれなかった顔つき
イルミネーションも安っぽい

そんな中、最後に一応と思って聴いたのが1年程前に真剣に試聴したLUXMANの弟分にあたる機種。…あれ?こんなに良かったっけ?しかも、デザインは殆どの機種がセンターメカの時代にレフトサイドメカ。美しい…。当然のことながら、結局は”CDプレイヤー”なのだからCDの音が気に入ることが一番であることは言うまでもありません。

2ヶ月程モヤモヤした気持ちで過ごし、件のLUXMANの機種のレビューなどを漁る様に見ました。この機種はシリーズで3ランクあり、この前聴いたのは一番末っ子。オーディオの怖いところでトップモデルと次男の評価差は僅かですが、末っ子は幾分評判が落ちます。考えてみれば当たり前で金額は倍々でランクが上がっています。最後の1ランクというのは本当に僅かの差です。そのためにオーディオ好きはどえらい金を注ぎ込む。それでも”一生モノ”ともなれば次男以上を欲しいのが人情です。しかもアナログファンに特に評判がいい!

・LUXMANという会社

LUXMANという会社は数多くのオーディオメーカーが消えていってしまった中で80年の歴史を誇る老舗中の老舗。
真空管の時代からアンプに定評があり、SQ-38Fという機種は名器TANNOY/ⅢLZとの組み合わせで”黄金のコンビ”とまで言われていました。

LUXMAN SQ-38F
デザインは当時のMaranz(日本マランツではない)
の名機Model7の影響が見て取れます
TANNOY ⅢLZ
10インチのデュアル今セントリックユニット
小型ではあるもののエンクロージャーの
共振を利用したその響きはとても心地のいいもの


大変堅実なモノづくりを綿々と続けてきた信頼の置けるブランドです。”一生モノ”として相応しくない訳がありません。

・オークションで探す

しかし、問題は資金です。定価はとても言えないようなお値段。たぶん、興味のない人にしてみれば「バカ?」となるでしょう。値引きを考慮しても非現実的。でも、考えてみれば自分のオーディオは全てヴィンテージもので新品で購入したのはアームとカートリッジ、MCトランスくらいです。
ならばと思いTANNOYを手に入れた時同様、オークションを漁りはじめました。しかも今回の機種は現役です。当然、球数は多いだろうと当たりを付けました。
…そして、待つこと2ヶ月、遂に”超”が付くほど格安品を発見。1時間程考えた挙句、ポチっとしました。

・遂に到着!

2日後、大阪から我が家に届いたそのハコの大きさに先ずは驚きました。そして開梱して持ち上げた時の重さに更にびっくり!工作機械か?という重さです。
何とかハコから出して眺めてみると丁寧に購入時のカバーまで被っていてキズひとつ無い…どころかほぼ新品!
こりゃ当たった!
他のオークションでは大抵10諭吉分くらいは高く、しかもそこそこ使用感のあるものばかり。そそくさとスタトレのラックに収めケーブルを繋ぐ。…やはり美しい。飽きのこないシンプルなデザインとマッキントッシュ、スタトレのナラ材との相性がいい。
今迄お世話になったCDP-X3000は丁度CDプレーヤーを探していたスタトレの渡邊社長へお譲りしました。

とてもシンプルで飽きのこないデザイン
D-06のメカ部
筐体全体を金属製ブロックで固めている
通常樹脂製のCDトレイ部までダイキャスト製
アナログアンプ部はもちろん
電気信号の流れを考えた基盤デザイン
ブラスターホワイトと言われる外装仕上げ
既に10年以上使っている
質実剛健で剛性感がものすごい

・音出し

早速、音出し。勿論、我が家のマッキントッシュとTANNOYの組み合わせで聴くのは初めてです。因みにこの頃はまだコーナーカンタベリーを使っていた時です。
敢えて録音の古いデュプレのチェロ協奏曲(国内盤)をはじめに掛ける。程良くオーケストラが広がりストラディバリウスの音が響き渡る。思わず「おぉ~!」と唸る。HMV盤(輸入盤)のレコードと遜色のない音色。確かにアナログ的な鳴り方をします。
次にアナログ録音の最高峰で名高い『カンターテ・ドミノ』を掛ける。う~ん…あまり良くない。寧ろSONYで鳴らした方がいいくらいだ。どういう訳だろう???
そしてSP復刻版CDを含め次々にお気に入りCDを掛けていきました。
この前、「CD盤は面白くない」と言ってしまったECMの『Hubris』も鳴らしてみます。するとこれがなかなかいい!例の輸入盤レコードとはまた違うアナログ的な音で鳴り響きます。

・デジタル機器の進歩

もしやと思い、改めて『カンターテドミノ』を掛けると、今度ははっきりと一列にコーラスが並び、自分がまるで教会にいるかのように感じる。しかもこれもレコードとはまた違う響き方で。スゴイ!これが現代のCDプレーヤーの実力なのか。自分のCDにこんな音が入っていたとは。
最も顕著なのは響きの余韻。消え入る音のエコー成分がしっかりと出る。しかもSN比やチャンネルセパレーションはレコードの比ではない。この30年余り、メーカー技術者たちが苦労して手に入れた音なのだろう。試聴は何度かしたが自分のシステムで鳴らすと知り尽くしている装置なだけに良さがよくわかります。

・オーディオ機器のエージング

オーディオ機器では、よく”エージング”ということを言います。つまり、いきなり鳴らしてもいい音がしないため、”慣らし運転”が必要ということ。
この個体は2013年製なので何年も通電していない訳ではない筈です。それでも、こういった現象が起こるとは本当に摩訶不思議。
私は素人なので原因は分からないが電源周り、コンデンサーに充分電気が行き渡ったからなのだろうか。
…いと不思議なり。

#LUXMAN #Marantz #DENON #SONY #D06 #CDPX3000


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