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ドイツECM Recordsというレーベル

皆さんこんにちは。
今日はぼくが大好きなドイツのレコードレーベルECMについて記事を書いていきたいと思います。


・ECMについて
ECMは”Edition Of Contemporary Music”の略で主にジャズ、クラシックをリリースしているレーベルです。
BLUE NOTEやGramophoneのようなトラディショナルなジャンルではなくジャズで言えばフュージョン寄りのものもありますし、クラシックは現代音楽も多く取り入れています。
”The Most Beautiful Sound Next To Silence”…「沈黙の次に最も美しい音」というコンセプトのECMサウンド。それは非常に特徴的で特にピアノの音はきらびやかで倍音の伸びる独特な音です。敢えて例えるなら、透明感・純粋・静謐…でしょうか。それは人によっては人工的に聴こえることでしょう…というか実際に人工的です。
ぼく自身はというとそんな特徴もひっくるめてECMサウンドが好きで愛聴しています。
そしてもうひとつECMの特徴として欠かすことのできないのが”アートワーク”。どのアルバムも写真好き、芸術好きを喜ばせる素晴らしい物ばかりで部屋に飾りたくなります。

今日はその中から最も多く聴いているアルバムを紹介します。

リッチー・バイラーク「HUBRIS」
訳すと”自信過剰”
すごいタイトルですね

・リッチー・バイラーク「HUBRIS」
一曲目の「SUNDAY SONG」は他のアルバムにもアレンジ違いで収録されている程、ご本人のお気に入りなんでしょう。非常にわかりやすくて耳馴染みのする音楽です。
多分、最も多く聴いているアルバムの一枚です。
実は就寝前、ストレッチをしながらこれを聴くのが日課になっています。とにかく心地よくて飽きないんです。

・リッチー・バイラークについて
元はジャズを中心にスタン・ゲッツなどと共演をしていましたが、その演奏スタイルはカテゴライズの枠を超え彼独自の世界観を構築しています。

・輸入盤と国内盤の違い
実はECM、そしてこのアルバムとの出会いは昔、秋葉原にあった「Le Tabou」(ルタブー)というレコード屋さんがきっかけです。
オススメて聴かせてもらった中古のレコードの一枚がこの「HUBRIS」でした。
聴いたことのないようなきらびやかで人工的なピアノの音。しかしそれが全然嫌味ではなかった。
純度が高く静寂の中に凛としたピアノが美しい倍音を伴って響く。
しかしその盤がジャケットもレコードもボロボロだったので状態のいいものの入荷を待ちました。そして後日キレイな盤を買ったのですが、自宅のタンノイで聴くとあの魔法の音が聴こえない。もしや…と思いジャケットを確認すると何と日本プレスのポリドール盤だったのです。
クラシックファンの方はよくご存じの話ですが、レコードは初回オリジナルプレスとは言いませんが、可能な限り輸入盤、現地プレス盤を買った方がいい。音の響きが全く違うからです。
…仕方なくもう一枚、入荷を待ち輸入盤の中古を買いました。
改めて聴き比べるとそれはもう全くの別物です!
輸入盤は録音レベルを限界まで上げているせいかうっすらテープヒスが聴こえます。しかしECMのピアノの音のいちばん美味しいところがしっかり刻まれています。
一方、国内盤はテープヒスなんてもっての外、製品たるもの均一にバランスの取れたものであるべき…とでも言わんばかりの音。確かにノイズレベルは低いもののあのECMのピアノの響きは聴こえてきません。
国内盤はマスターテープのダビング提供を受け、国内でもう一度イチから調整し、そこからマザー盤を作ります。
これはもうお国柄の考え方の違いではありますが、やはり録音に立ち会ったエンジニアの意向を最大限汲んだ輸入盤に圧倒的軍配が上がります。
…そして後日、物好きのぼくは更にCDも追加で買いました。


さて、今日はECMのお気に入りを紹介しました。
如何でしたでしょうか。
これからもいろんなアルバム紹介の記事を書いていきたいと思います。
それではまたお会いしましょう。

#ECM #ECM Records #リッチー・バイラーク





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