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随分と間が空いてしまいまして、記事を計画的にアップできず残念なわたしです。💦

さて、特別支援学級について投稿してきましたが、今回は地域における特別支援学級の差についてお話いたします。

まずは関西圏、大阪においての公立小学校の特別支援学級。もちろん地域においては多少違いがありますが。

特別支援学級に在籍できるのは「発達障害」という状態が見受けられ、「困りがあるであろう。」「特別な配慮が必要であろう。」と考えられるお子さん対象です。学校によっては医者の診断書提出を義務付けているところもあるかもしれませんし、そこまでしなくても生きづらさを抱える言わゆるボーダー域、グレーゾーンと呼ばれる子どもたちも対象である学校もあります。そして、単に在席するだけで、ほとんど利用しないということも可能です。なんかあった時の「保険」として利用しているのです。

また、教科によっては普通級(通常級)で授業を受けることが多いです。どっぷりずっと支援級というのは小学校の場合非常に少ないと思います。また、地域によっては「ことばの教室」などの別の支援を受けるために通級として別の学校に出向いて行ったりすることもあります。

関東圏では学校に特別支援学級が無いところもあり、全て普通級(通常級)に居て加配の先生(支援員)つくのが一般的なようです。障害に関して「西高東低」と言われるのはこのような事からかもしれません。もちろん中学校も同様で特別支援学級が存在しない学校もあります。大阪では中学校でもほとんどの学校では特別支援学級があります。

以前サポートさせていただいていた小学生は特別支援学級と通常級を行ったり来たりすることを学校側が積極的に行っていませんでした。そのお子さんがずいぶんと発達、成長してきたので、普通級(通常級)に行く授業数を増やしてもらう希望をだしましたが、最初はすごく学校に抵抗されました。そして、「規定以上の特別支援学級で過ごす授業時間がないのなら特別支援学級に在籍することができません。」と言われました。本当は小学生高学年で普通級に戻してあげたかったけれど、学校の強い抵抗にあい、断念しました。それでも、そのお子さんは中学校で私立の学校へ進学し、みんなと学ぶ環境を整備してもらいました。

地方に行くともっと閉鎖的で、他の地域で先進的な取り組みがなされているにも関わらず、そのようなことを取り入れようとするところはほとんどありませんし、特別支援学級と普通級(支援級)に厚い壁を作っていることが多いようです。「前例」がない事はしようとしませんし、なかなか教育現場の改革を進めようとはしません。特別支援学級から普通級(通常級)に混ざることができるくらいに発達してもそれを認めてもらえる学校が本当に少ないのです。学校環境がますます子どもたちの可能性を閉ざしてしまう方向に進んでいることをとても残念に思います。特別支援学級の子どもたちの学力も含め、それ以外のスキルの獲得のために普通級(支援級)で授業を受けることはとても大切だと思います。特に目立った障害があれば、その地域の人や地域のサービスで一生助けてもらわなければならないことを考えると同級生がその子のことについて少しでも理解し、手助けをする機会を与えてあげることに大きな意味があると思っています。困りがあるからこそ、余計に普通の人よりその「コミュニティー」に根ざした生き方をする必要があるのです。

だからこそ、地域で発達障害支援を実践していただきたく方を増やしたいと思います。
発達障害児地域支援員(チャイルド・ライフ・サポーター®)学びはこちらからどうぞ。

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