キャンドル

電話帳をダイエットしていますか

ガラケーの時代、買い換えた本体に電話帳を移行する際、
データが消え、頭の中も真っ白になった。

しかし、連絡方法はあった。
名刺、知り合いを辿る、本人が居るところに出向く…
相手も必要なら電話をかけてくる。

都度、説明するのは面倒だったが、結果、電話帳がスリムになった。

よく片づけのメソッドで、ある一定期間使わなかったものは
廃棄して大丈夫というものがある。

名刺ならスキャンしてデータ化できる便利なサービスがあるので
仕事上の人脈はそれが役に立つ。
プライベートでも、縁のある人なら自然とつながっているものだ。

電話帳データの紛失が水没による、という話はたまに聞くが
知り合いの中に、強者がいた。

ある時、仕事での用があり、
1年ぶりくらいにショートメールを送ったところ
「どなたですか?」と、返ってきた。
自分の名前を入れて、もう一度送ったところ
「すいませんでした、電話帳、全部消したんです」との返信。

理由がわからなかったので電話してみたところ、
「わざと電話帳を消去した」という。

本当に必要ある人とそうでない人が
フィルタリングできるだろうと思って消したのだ。
(人間関係、恋愛関係のもつれとかそういう理由ではなかった)

結構、勇気がいることだ。

友達や知り合いは、多いに越したことないのだろうが、
人間の持ち時間には限界があるので、数をとるか、質をとるか。

SNSのおかげで「友達」という名のつながりがたやすく増えていく。
「なんかあったときのために」で、キープするのだろうが
おそらく「なんか」は、永遠に訪れないと思う。

以前、全く予想もしない場所で、数年ぶりに出会った同級生が
こんなことを言った。

「人間って、本当は自分の周りに200人くらいしか
いないんじゃないかな?」

確かに…

その同級生とは他にも太めのつながりがあることがわかり
付き合いは今も続いている。

「性格、趣味、嗜好、生い立ち…」
相手のパーソナリティについて少なくとも3つ以上言えなければ、
知り合いとは呼ばないことにしよう。


沖縄出身のお笑い芸人さんが命名してくれたペンネーム/テレビ番組の企画構成5000本以上/日本脚本家連盟所属/あなたの経験・知見がパワーの源です