説教

うたがいますか

たまに食べると感動する。

昼食が遅かったので夜のおやつに「たまごボーロ」を買った。
普段あまり食べないものをあえて買って自分に刺激を与える。

たまごボーロを作っている竹田製菓は、ウエハースの”麦ふぁ~”も作っている会社だ。ユニークなのは、製造工程で「ありがとう」を100万回きかせていること。

なんでも保育園児50人が一斉に「ありがとう」と言った声を流しっぱなしにしているというが、その音声はYOUTUBEで聴くことができる。

「ありがとう」1回が2秒。50人一斉だから2秒で50回を単位とすると、1分で1500回。1日にすると216万回だが、キリのいいところで100万回と謳っているという。工場で働いている人、間違いなく夢の中でもヘビロテだろうな。お察しいたします。

以前、キューピーのマヨネーズ工場で、自動で卵を割るラインを担当していた人が「毎晩、夢に卵が出てくる」って、ぼやいていた。

緑色のパッケージでおなじみの「麦ふぁ~」は、吸収されやすいミルクカルシウムが入っているっていうからたまに食べる。でも、たまごボーロは何年ぶりだろう。スーパーでよく見ているのに…

たまごボーロを口にして思い出したのが、竹田製菓の創業者(故人)が著書で言っていた言葉だ。

教育は、知識ではなく感動。
若い先生より、老人の先生の方が適任。

塾や大学の授業、さらにスタディサプリといったオンラインの講座が溢れ、知識そのものは手に入りやすくなっている今、聴講するなら感動が伴った知識の方が記憶に残ると思う。

若い先生がすべてNGとは思わないが「何を言うか」よりも「誰が言うか」によって、説得力が変わることはあると思う。年輪を重ねた人が言った方が素直に納得してしまうこともある。

そういえば高校の頃、物理・生物の教師が外国人(宣教師)だった。日本語で教鞭をとっていたが、ネイティブではないので、ところどころ聞き取りづらいこともある。

なんでもかんでも素直に受け止める素地がなかった思春期。日本語が不完全な教師から「耳慣れない専門用語」が出てくると敏感にアレルギー反応を示した。「おいおい、その用語、合っているのか?」

今考えると、ひどい偏見だ。異国の地で、異国の言語で、物理や生物を教えるって、大変だ。とはいえ、当時の自分はいちいち腑に落ちなかった。もっとも、理系科目嫌いの言い訳にしていたのかもしれないが…

教師から自分の知らない用語が出てくると、鼻っから疑ってかかり、一つひとつ、教科書で確認。なので、知らぬ間にポジティブラーニングできていた? まさかの ”怪我の功名”ってワケでもない… テストの成績はひどかったし… あのときの授業って、社会に出てから役に立った試しないし… 自分が覚えていないだけか。

でも、今日のひとネタになったから、役に立っているな。

沖縄出身のお笑い芸人さんが命名してくれたペンネーム/テレビ番組の企画構成5000本以上/日本脚本家連盟所属/あなたの経験・知見がパワーの源です