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きをつかいますか

和歌山県のアドベンチャーワールドで赤ちゃんパンダが屋外デビューした。

生まれたとき75gだった体重は、7か月で12kgになったという。

平日だったら埋もれてしまうニュースだが、週末だからか… ともかく、 先月仕事でパンダのことを少し学んでいたので気になった。

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動物界でもダントツに人気者のパンダ。
そういえば、子どもの頃は、ぬいぐるみと一緒に寝ていたな。

動物園では、ナマケモノに生まれるかパンダに生まれるかで
人気に天地ほどの差が出る。ナマケモノだってもう少し動けば
人気ランキングで上に行けそうなものだが…

それにしても、どうしてみんなパンダが好きなのか?

<理由その1>

「ベイビースキーマ」という容姿。

動物の赤ちゃんは、顔や目が丸く、手足が短く、パーツが下部に寄った
傾向がある。大人からカワイイと思ってもらい、守ってもらおうという
生存戦略なのだが、パンダは成長して大人になっても姿形が変わらない。

<理由その2>

人間のようなしぐさ。

私たちは、自分たちと似たしぐさをする動物をカワイイと感じる
習性がある。サルやアライグマが果物を水ですすいでいる姿なんて
親近感を覚える。

パンダのしぐさは、人間とよく似ている。
どてーっと座っている格好は、休日のおっさんだ。

あの恰好、実はパンダの尻にはマーキングで使う臭腺(臭いを出すところ)があり、普段は身を隠すために、しっぽでふさいで座っているという。

ただただ、愛さずにはいられないパンダ。

中国では愛される理由がもう一つ。貴重な外貨獲得タレントだから。
日本は中国に年間1頭あたり約1億円のレンタル料を支払っている。

絶滅危惧種なので、重要な課題は、繁殖。

パンダは、思春期を迎える6歳くらいになると性教育用のビデオを見せられる。さぼることは許されない必修科目だ。

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パンダの生殖能力は、他の動物と比べて低い。特に人工飼育だと、環境がいいので運動量が少なく、生殖能力の低下が問題になっている。そのため、オスのパンダの本能を呼び覚まし、繁殖力を高める目的がある。

他にもパンダは食事面などいろんなVIP待遇を受けている。保護施設では飼育員がパンダの着ぐるみを着用することが義務付けられているというから相当な気の遣われようだ。

それで、思い出した。
映画メン・イン・ブラックで、犬の着ぐるみをまとったエイリアン。

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人間の愛玩動物である ”犬” の恰好をしていれば怪しまれない。こっち(人類)がパンダってわけか?

確かに、もし人類がどこかの惑星で生命体と遭遇したとき、
いきなりこの姿で出ていったら相手を驚かせてしまうだろう。

向こうが恐竜のような生命体だったら、背中にトゲトゲがついた着ぐるみを着用して「安心してください。お仲間ですよ。」と、揉み手のひとつでもして腰を低めにアプローチするだろう。

だから、やっぱり地球にもいるんだろうな。人間の着ぐるみをきたエイリアン。今後、知り合う人が妙にやさしかったら、背中にチャックがついて
いないか確かめるようにしよう。


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