デビル

つづきますか

新しいことに挑戦したが、三日坊主。

「根気が足りない」「意志が弱い」「性格のせい」と、自分のせいにする。悩み始めると負のスパイラルに落ちていく。自分にネガティブなレッテルを貼りそうになったら立ち止まってみる。

「それって、誰かに言われたか?」

実は、たいてい自分の思考が勝手に思い込んでいるだけ。結果に導くのは行動しかない。行動を続けようと強い意志を持とうとハードルをあげるから、毎度同じことを繰り返してしまう。

「行動できれば苦労しないよ」という声が聞こえてくる。

例えば、電車内でスマホの着信音は切っておく、通話しない(関東)といったこと、一昔前ならば、よく見られた光景。今は、どうか? マナーとして携帯電話の音を切っておくという行動も、意志が弱い人でもやっているし、できている。

電車といえば、かつて、ニューヨークの市長は、地下鉄車両の落書きなどを徹底的に取り締まった結果、犯罪件数が減少した。

これは、「街を綺麗に!」と、市民の「意志」に訴えた訳ではない。心理学のある理論が裏付けている。

街中で、ある店のショーウィンドウを割れたままにしておくと、前を通る人は、管理が行き届いていないいい加減な店だなという暗黙のメッセージ受け取ってしまい、店前にゴミを捨てることに始まり、徐々に周囲に悪影響が及び、地域の環境・治安悪化を招きやがて犯罪が発生する、という。

「割れ窓理論」と呼ばれている考え方だがニューヨーク市長は、これを逆手にとった。小さな落書きを消すことを手始めに、街の壊れた部分を改修したり、ポイ捨てゴミを拾うといった、小さな行動を積み重ね、結果を出した。

この話のポイントは、人の「意志」より「習慣」という点。

習慣というと、これまたハードル高そうだが、意志が弱かろうと誰でも「毎日やっていること」は、何かある。なので自分でもできる一番小さなことでいいからやってみる。なるべくくだらないことがいい。考えるだけでも楽しい。

たとえば、歩行者信号が青になったら必ず右足から出るようにするとか、意味不明なことでもいい。一つルーティンができると、次に何かしたくなる。

意志の強弱は関係ない。小さな小さな成功体験は推進力となり何かが変わる。


沖縄出身のお笑い芸人さんが命名してくれたペンネーム/テレビ番組の企画構成5000本以上/日本脚本家連盟所属/あなたの経験・知見がパワーの源です