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あがりますか

低っ!

日本人は、はたらきものだ。世界から見たらアリのようだろう。
さぞや、生産性が高いのかと思っていたが、国民一人あたりのGDP(国内総生産)は、世界26位。いつの間に!?

1位 ルクセンブルク  114,234
2位 スイス       82,950
3位 マカオ       82,387
4位 ノルウェー     81,694
5位 アイルランド    76,098

26位 日本       39,305
(最新版 2018年 世界の一人あたりのGDP 単位USドル)

1988年、2000年は世界2位だった。

ところで、こんな試算がある。出勤しても調子が上がらない社員によって失われるコストは2400人の組織だと、年間20~40億円。ひとりあたり7~14万円だという。

早朝の仕事効率は、午後の6倍ともいわれているから、だらだらやったり、15分の昼寝したりするより、半ドンで切り上げてもよさそうだ。

書店には、モチベーションを保つ方法、上げる方法など、モチベーションに関する本が並んでいるが、モチベーションって、外的な力で上げるより、自然と湧き上がってくるものでは?

最近は、アイドルがグループ卒業の理由に「モチベーションが上がらなくなって」と聞くことがあるけど、いつから使われ始めたのか?

一説によると、90年代中盤に小室ファミリーの稼ぎ頭TRFのシングル「Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねている~」の歌詞に使われたのが若年層にも広まるきっかけのようだ。

♪ 20歳やそこらじゃ 人生のモチベーション
  身に付いたら(気分も)しらけるだけだし
  友達も(同僚も)刺激を受けつつお互いライバル


“モチベーション”ってフレーズが受け入れられた理由は、怠けたいときの言い訳に都合のいい言葉だから。自分のせいではなく、モチベーションのせいにできる。つまり、仕事しなくていい言い訳になるから、拡散していったとも考えられる。

モチベーションが上がらないから「仕事ができない」 ← 言い訳
「仕事をしたくない」からモチベーションを上げない ← 実際

本来、こつこつ農耕型の日本人が、欧米カルチャーの影響でもあってか、狩猟型に変化しつつある。これにはネガポジ両面ある。実は、狩猟型の人ほど仕事面でモチベーションを持ち出しがち。

人間は、おなかがすいて何か食べないと…ってなれば、自然と働くモチベーションは上がる。やるべきときは、意思に関係なく動くもの。

アリの巣があると、つい眺めてしまう。働きアリには親近感を覚える。
しかし、よく見ていると、結構無駄にエネルギーを消費しているようにも感じる。効率面では△かも。

テレビの現場では、働き方改革のせいで「ADには残業させるな」って号令が出ていて、その分、ディレクターが割りを食っている。目先の労働時間を減らすことより、根本的に仕組みを変えることが先なんだろうな。


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