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ハーフ?ダブル?

Guten tag.

僕は父親が西洋人、母親が日本人のmixedなのですが、日本ではそういう人のことを「ハーフ」といいますよね。

「ハーフ」という概念は日本ではとても一般的というか、世間に知られていると思います。ハーフモデルとか芸能人は人気があるし、読んでいる方の中でもハーフの友達がいる方多いと思います。


僕の親は「ハーフ」という呼び方が嫌いです。

なぜ?

半分に「割る」という概念が好きじゃないそう。"自分のidentityを半分に割ることは制限をかけている感じがするので良くない"。また、"親が国籍が違うからきれいに真っ二つに分かれると考えることができても、実際、自分のidentityが均等に分かれることはあり得ない"。

だそうです。

そもそも、identityってなんだ?僕の中では、自分が故郷といえる場所、belongできると思う場所・文化を自分のidentityというんじゃないかなと思います。

自分自身、identityは全く均等に分かれていません。父親がA国とU国の「ハーフ」で、母親が日本人ですが、日本で生まれ日本で育ちました。A国には旅行で数年に一度行くぐらい。U国には行ったことがありません。特に、今年からA国の大学に進学するまでは、外見はみんなと違っていても、中身はバリバリの日本人でした。まあ、自分のidentity crisisについてはまだまだたくさん書きたいことがあるので、また別のnoteにしようと思います。

とりあえず、僕のidentity は半々ではなく、90%日本、9%A国、1%U国っていう感じだということです。なので、「ハーフ」(half)っていうのも確かに違うなー、と。


じゃあ、何といえばいいの?

「ダブル」というのがいいらしいです。

半分に分けるのではなく、独立した二つのidentityを持っているから、だそうです。

実はこの言い方をしているのは僕の両親だけではない様です。以前に朝日新聞で似たような記事を見かけました。母親が「ほらみなさい」というように見せてきたのを覚えています(笑)


僕自身、正直どっちも納得していません。ハーフというのが自分のidentityと合わない、というのは上記のとおり納得できるのですが、生物学的に言えば、父親と母親の染色体が減数分裂して一つになって、、、みたいな話なので「半分」というのは正確ですよね。

逆に、世間一般に使っている単語に逆らってわざわざ「ダブル」を使って、「なにそれ?」って言われていちいち意味を説明するのも面倒くさいです。


結局、面倒なので僕は特に考えずに「ハーフ」で過ごしています。「結局なんだよ」って思うでしょ。色々identityだったり言語で悩むことがあるのに、「自分が何と呼ばれればいいのか」についてさえ考えないといけないのが面倒になりました。(笑) とりあえず、自分の家庭にはこういう議論があったんですよっていうのを話したいだけです。ほかのハーフ、ダブルの方の考えも気になりますね。

ちなみに、海外でどういう風に言うかというと、"mixed"(混血)とかですかね。特に西洋人とアジア人のmixedは Western +  Asian で"Wasian" って言ったりします。おもしろいですね。

ということで、試験勉強をそっちのけでどうでもいいことを書いてしまいました。

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