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フリーランスとしての第一歩【年金制度と将来への備え方】

毎週(月)(金)にコラムを更新しています。
Mihoです。

過去3回にわたり【フリーランスをはじめたい人に向けてのアレコレ】をテーマに更新しています。

まとめて読みたい方は以下からどうぞ。

vol.1 フリーランスをはじめる前に、やっておいた方が良い3つのこと
vol.2 【開業届と青色申告承認申請書】のアレコレ。
vol.3 【公的健康保険の手続き】

第4回目となる今回は【年金制度と将来への備え方】がテーマです。

以前インスタグラムの質問箱で【フリーランスとして働くうえで年金や保険など将来の不安はありませんか?】との質問をいただきました。

確かに会社員として国民年金・厚生年金・企業年金を支払っている方からすると、フリーランスは収入も不安定なうえ【老後に頼れるものが国民年金だけ】というイメージから「国民年金だけでは、将来への備えとして不安要素が残るのでは?」こう感じる方も多いかもしれません。

今日は【フリーランスは将来が不安?国民年金と将来への備え方】についてのお話です。

現在会社員の方は厚生年金に
公務員の方は共済年金に加入していると思います。

その場合、フリーランス(個人事業主)として開業するタイミングで国民年金への切替手続きが必要になります。

Q.そもそも国民年金とは?

日本国民は、20歳になったら誰もが強制的に国民年金に加入することになります。

会社員の場合、この国民年金に加えて厚生年金にも強制加入となり、企業によっては企業年金にも加入することになります。

働き盛りな私たち世代からすると「なんだか一生懸命働いてるけど、結構持っていかれるなぁ」という感覚を受けてしまうのが率直な感想ですが、現在の制度のままでいけば老後に受け取る年金額が上乗せされるため、将来への安心を積み立てていることになります。

一方フリーランスが強制加入しているものは【国民年金】のみ。

たしかに、比較すると不安要素が残ります。

しかしフリーランスでも、将来への備えとして任意で加入できる制度が沢山あります。

1.付加年金制度

国民年金の通常の保険料のほかに付加年金の保険料を月額400円支払うことで、老齢年金に加算して年額200円×加入月数を受給できるものです。

2.国民年金基金制度

これは掛け金を所得控除の対象にできるため節税効果が期待できるものになります。

終身年金(一生涯受け取ることができる年金)のA型・B型と、確定年金(受け取り期間が5・10・15年と決まっている)のⅠ~Ⅴ型があり、保証期間があるものは保証期間内に死亡した場合、遺族に一時金が支払われます。

口数も選択でき、掛金月額6万8,000円以内で組み合わせることもできます。

3.確定拠出年金(個人型)

預貯金や投資信託などの運用先を自分で選び、その運用成績によって将来の年金受取額が決まるもの。国民年金基金連合会が選任した運営管理機関(銀行や証券会社)に申し込み、運用します。

掛け金は5000円から1000円単位で任意に設定でき、掛け金の上限は第1号被保険者(60歳未満の自営業者)の場合、6万8000円。上記の国民年金基金加入者は、6万8000円から国民年金基金の掛け金等を控除した額となります。

4.小規模企業共済

こちらも掛け金の全額が所得控除の対象となるため、節税効果が期待できます。

自分用の退職金を毎月掛け金として積み立てるイメージをしていただけると分かりやすい制度です。

掛金は毎月1,000円~70,000円の範囲で自由に設定できます。仮に掛金が月7万円の場合は「年間84万円」の所得控除となります。

積み立てたお金は、退職時や事業を廃止したり法人成りすると解約となり、一定のルールに応じて受け取ることができます。



私たちの世代が老後を迎える頃には、国民年金の受給だけで生活を支えることは確かに難しいと思います。

バリバリ働ける今のうちに、安定した将来は自分で作る。

ぜひ開業と同時に国民年金への切替のタイミングでライフプランを見直してみてはいかがでしょうか?

本日紹介したような制度を上手に利用できれば、フリーランス特有の老後への不安が少し解消されるかもしれません。

今日はここまで。

束の間の時間を割いて、ここまで読んでくれて ありがとうございます♡

次回の更新は、2/22(金)です。

またお会いしましょう♡
愛を込めて

Miho

https://www.instagram.com/march16m/

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