仮想通貨の最大の利点は中央集権でないことだという。この利点を生かして、日本円に対抗できる新しい経済圏を作る方法を思いついたので書いてみる。

  まず、オリジナルの仮想通貨（例：NCAT）を作る。そして、何かの作品を作る。それから、その作品をNCATでのみ販売する。注意してほしいのは、他の仮想通貨と違って、円では売らないということだ。何か希少価値のある物を生み出せる人が、生み出したものをNCATでのみ販売すれば、その商品がほしい人はNCATと円を換金する。NCAT管理所は、換金された円を使って運営を行う。このようにNCAT経済圏に同意した人が、今まで円で売っていた物をNCATでのみ販売するようにすると、どんどんNCAT経済圏が広がり、現実的な通貨となっていく。そして人々は、非中央集権的な通貨を使って生活していけるようになる、という仕組みだ。

   この方法のいい所は、法律に触れない所だ。法律的に見たら、これは人々の同意の元で成り立つ物々交換である。仮想通貨が法律で取り締まられたら、ゲームのアプリを作って、その世界の架空のお金を使えばいい。政府にはただの物々交換を制限する権限はない。

  これが日本の中でバチカン市国のような小さな経済圏を生み出し、人々が円よりもクリーンな通貨を使って生活できるようになればいいと思う。

追記:NCATは、日本円への換金はできないものとします。