健康と学校教育

  小学生の時、保健の先生が「健康とは何か」についての話をしていた。「先生は、健康っていうのは体を自由に動かしてやりたいことができることだと思います。」という事を言っていた。その時は、私も同じような意見だな、とほぼ同意していた。
  しかし、今考えてみると、その先生の話と学校の教育は矛盾している。その話を聞いている時、生徒たちは並んで体育座りをさせられ、黙って話を聞かされていた。もし、保健の先生が言うように、生徒たちが各々好きなように立ったり外にかけて行ったり、踊ったり歌ったりしたら、周りの先生はどなりつけて生徒たちを元の場所に戻しただろう。そしてそのように自由に動き回る生徒たちに対してこのような評価をつけるだろう。「まじめに話を聞かず、好き勝手行動する不良だ。」、と。
  つまる所、学校教育というのは子供を不健康に育ててしまうシステムなのである。健康に関してのプロである保健の先生が言ったことを否定する教育をしているのだから。
    このような教育方法は、肉体の存在を無力化している。一人一人の肉体は、一人一人の物である。人々の生命はその肉体に宿っており、その肉体無くしてはその人は人間として存在できない。つまり、人間は人間としての肉体を持っているからこそ、人間として生きていけるのである。その肉体を自由に動かすことを否定する教育方法は、子供たちを無力化し、能力を封印してしまう。
  しかし、授業中に許可なく立ってはいけないことにも、理由はある。後ろにいる生徒の授業の邪魔になるからだ。そして、教育を施さなければ子供たちは善悪の判断が無いまま大人になってしまう。また、教育によって、人々は文化を発展させられる。
   そこで、私は新しい教育方法を考えた。子供たちの自由を抑えず、より社会を発展させる方法だ。

2に続く

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