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2023ジェフユナイテッド選手短評 ゴールキーパー編

太古の記憶によると、2009年にジェフユナイテッド千葉の選手短評を犬の意地というブログで書き始めました。今ではどのクラブのサポーターも当たり前に短評を書いていますが、当時はそれが斬新だったのか多くのJサポーターや関係者の方々に読んで貰えてとても光栄でした。

久々のプレーオフ出場、期待された監督続投、オフの補強の数々、、とポジティブなニュースが続いている中で、ひっそりと再開したいと思います。

■GK(ゴールキーパー)

背番号23 鈴木 椋大

20試合(1,756分)24失点6完封 48セーブ
ボール奪取数28 ブロック数7

7月9日の金沢戦で完封勝利を達成し、以後は正GKの座を守り抜いた。競争に勝った新井章太はJ1王者に個人昇格したことからも、その価値は高い。
当然、24年もレギュラー候補になるはずだが新加入のGKが2人やってきたことで簡単なものではなくなった。

ジェフはポゼッションスタイルのサッカーを目指しており、敵陣でのポゼッション数はリーグ3位の285回。1位は清水、2位は大木武の熊本だった。

熊本とジェフの似てる点はショートカウンターの発動数でジェフがリーグ4位の599回、熊本がリーグ5位の578回。

両クラブの違いはロングカウンターの本数でジェフがリーグ5位の236回に対して熊本はリーグ19位の151回。熊本は自陣でもポゼッションをする(リーグ4位)が、ジェフはなるべく敵陣でプレーしたいので自陣でのポゼッションは低い(リーグ14位)。その上で、ロングカウンターを多用するので守備ラインにもキック精度も求められる(佐々木翔悟のキックはジェフの武器になっていた)

新加入GKの数字と比較してみたい。

鈴木 椋大 20試合(1,756分)
340パス(1試合平均17.4本)
0 チャンスクリエイト

藤田 和輝 32試合(2,880分)
452パス(1試合平均14.1本)
3 チャンスクリエイト

高木和 徹 25試合(2,250分)
354パス(1試合平均14.2本)
1 チャンスクリエイト

出場試合数が違う上に単年での比較は難しいが、藤田や高木和は自陣でのパス数は少ないが、キーパスもしくはアシストとなるパスを出している(チャンスクリエイト数のGKでリーグ最多は4本が2人)。

小林慶行のジェフはロングカウンターも繰り出したいので、チャンスクリエイトができるGKが好まれる。その意味でレギュラーに最も近いとされるのが、パリ五輪世代の正GKでもある藤田 和輝だろう。

29歳でチーム最年長GKとなる鈴木にとって、24年は最も大切な一年になるかも知れない。レギュラーの座を守り抜いてチームを昇格に導けるか。そのためにもGKとしての壁性能はもちろん、キック精度を磨いて攻撃面での結果も残して欲しい。志半ばでチームを去った3人のGKもきっと彼の活躍を願っているはずだ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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