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4-4-2を諦めない(ジェフユナイテッド千葉の2022シーズン)

少し前にジェフ千葉・補強ポイントの進捗状況(2022シーズン補強中間評価)を確認したが、ここまでの補強評価はあくまで今季ベースとなった「3-4-2-1」のフォーメーションを前提としたものだった。

ただ、過去の尹晶煥が指導したJリーグクラブを見ていると常に4バックをメインとしており、3バックの採用はむしろ最近の話。来季のジェフも基本は3バックになるだろうが、4バックのオプション併用は決してない話ではない。そのため、4バックでの陣容も考慮すべきだろう。

■サガン鳥栖
2012年 4-2-3-1:29試合・4-4-2:5試合 
2013年 4-2-3-1:33試合・4-4-2:1試合 
2014年 4-2-3-1:34試合

■セレッソ大阪
2017年 4-2-3-1:23試合・4-4-2:11試合 
2018年 3-4-2-1: 8試合・4-4-2:26試合 

■ジェフ千葉
2020年 4-4-2:42試合
2021年 3-4-2-1:31試合、4-4-2:7試合、3-3-2-2:4試合

陣容に変化がないGKとCHを除いたポジションについて、確認していきたい。

■CB(A契約4名)

・鈴木大輔(31) 41試合(3690分)3得点
・新井一耀(28) 29試合(2177分)2得点
・チャン ミンギュ(22) 36試合(2997分)1得点
・ダニエル アウベス(19) ◆外国人枠

3バックでは不足感があったが、センターバックが2枚となれば4枚で十分になるか。

■右SB(A契約3名・C契約1名)

・米倉恒貴(33)15試合(772分)1アシスト ◆HG
・伊東幸敏(28)6試合(492分)
・本村武揚(24)12試合(523分)※北九州(期限付き移籍)
・西久保駿介(18)

右サイドバックのポジションができることで、西久保が使いやすくなるメリットがある。また、レギュラーポジションが空くため、特にウイングバック適正で苦しんだ伊東にとっては4バックの方が好ましい。一方、4バックにしてもやや人員が過多であるため、まだ動きがありそう。

■左SB(アカデミー1名)

・秋山陽介(26)3試合(169分)◎アカデミー出身 ◆HG
(ダニエル アウベス(19) ◆外国人枠)

ダニエウ アウベスをこのポジションでカウントすべきかも知れないが、187cmある左サイドバックというのは乾貴哉しか前例がなく、彼も定着出来たわけではないのでセンターバックでカウントした。

秋山を獲得しているが、4バックにしようとするとやや未知数な陣容。補強ポイントとしては「左サイドバックの適正を持ったウイングバック」という形になりそうだ。イメージしやすいのは翁長聖か。左サイドバックができて、3バックのウイングバックでは両翼でプレーができる。

■右SH(A契約3名)

・福満隆貴(29)36試合(2248分)3得点5アシスト
・風間宏矢(28)42試合(3436分)5得点9アシスト
・堀米勇輝(28)8試合(258分) ※山形(期限付き移籍)
(米倉恒貴(33)15試合(772分)1アシスト ◆HG)

風間の適正ポジションである右サイドハーフができれば、実力を発揮しやすいだろう。昨季は9アシストと結果を残しているだけにどんどんクロスを上げて欲しい。福満も昨季クロス数チームトップ。

■左SH(A契約2名)


・見木友哉(23)42試合(3518分)14得点5アシスト
・末吉塁(25)25試合(1432分)1得点3アシスト
(福満隆貴(29)36試合(2248分)3得点5アシスト)
(風間宏矢(28)42試合(3436分)5得点9アシスト)

見木はセカンドトップ兼任。今季は4-4-2の際に見木と岩崎悠人が左サイドハーフに入ったが、その岩崎が抜けているので一見すると補強ポイント。ただ、福満や風間もプレー可能であるので安田理大と小田逸稀が抜けた左サイドバック系統の選手の方が不足感がある。

とは言え、尹晶煥の教え子である高木俊幸は候補に残したい。

■ツートップ(A契約3名・C契約1名・アカデミー出身2名)

・櫻川ソロモン(20)30試合(1665分)4得点 ◎アカデミー出身 ◆HG
・サウダーニャ(22)31試合(1470分)3得点1アシスト
・ブワニカ啓太(19)14試合(542分)1得点
・檀崎竜孔(21)4試合(17分) ※期限付き移籍加入
・川又堅碁(32)0試合
・佐久間太一(18)◎アカデミー出身 ◆HG
・齋藤来飛(17)◎アカデミー出身 ◆HG
(見木友哉(23)42試合(3518分)14得点5アシスト)

今季、ツートップでは主に大槻周平と船山貴之、ブワニカ啓太と見木友哉が組んだ。今季は実現しなかったソロモン&サウダーニャのツートップは魅力的。働き盛りの20代後半がいないところに不安がやや残る。「3-4-2-1」でシャドーストライカーができて「4-4-2」でFWができる得点能力の高い選手が見たい。27歳、高井和馬。そろそろ通いなれたフクアリでプレーしないか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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