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ジェフ千葉のWボランチ、理想の組み合わせは?

実力者揃いのジェフのボランチ陣だが、その中で理想の組み合わせについて2021シーズンの成績を参考にして考えてみた。

◆最多の組み合わせ

田口 泰士&熊谷 アンドリュー
13試合(第25節~第27節、第30節~第38節)
7勝5分1敗(勝率.538)

ジェフが無敗を続けていた時に多く見られた組み合わせであり、結論とすれば現状はこれがベストと言えるだろう。特に熊谷アンドリューはボール奪取の数値がJ2リーグ1位とボールハンターとして覚醒している。さらに昨季は攻撃面でも本来の良さを取り戻しつつあり、今季のブレイク候補の一人に挙げられる。

◆最多の組み合わせ(次点)

田口 泰士&小林 祐介
9試合(第18節~第24節、第41節~第42節)
3勝3分3敗(勝率.333)

こちらも王様・田口とハンターの組み合わせ。小林祐介は元々ボール奪取能力の高さを買って獲得したアランダ以来の守備型ボランチ。10月の全休が悔やまれるが、クローザーとしても起用できるので怪我なくシーズンを過ごして欲しい。田口をファーストチョイスとするのは間違いないが、その相方として尹晶煥が選ぶのは熊谷か小林か気になるところ。

◆最高勝率の組み合わせ

小島 秀仁&小林 祐介
2試合(第12節~第13節)
2勝0分0敗(勝率1.000)

2連勝の組み合わせは田口ではなく小島秀仁がボールハンターに守られる組み合わせ。多趣味で穏やかで知的、彼氏にしたいサッカー選手No.1の小島秀仁(ジェフワン調べ)だが、守備型ボランチとの相性が最も良いのは彼なのかも知れない。終盤の負傷が痛かったが、逆に序盤戦は負傷の田口に代わって17試合連続出場。こんなに心強い存在はいない。コーヒー付き合って欲しい。

◆無敗の組み合わせ

小島 秀仁&田口 泰士
3試合(第15節~第17節)
1勝2分0敗(勝率.333)

組む回数こそ少なかったが、小島&田口のテクニシャンコンビは負け知らず。対戦相手も町田・大宮・山形と順位が近いこともポイントが高いが、実際は田口がハーフタイムで交代するならし運転の時期だったので、組み合わせ的には邪道。田口が退いた後は高橋や小林がプレーした。

◆可能性を感じた組み合わせ

田口 泰士&高橋 壱晟
2試合(第39節~第40節)
1勝1分0敗(勝率.500)

2試合フル出場で琉球相手にドロー、北九州相手に勝利した組み合わせ。ボールを握るのに最適な組み合わせであり、2試合共シュート数が多く2得点をマークした。個人的には気に入っている組み合わせであり、ややピーキーながら伸びしろを感じる。

◆五分五分の組み合わせ

小島 秀仁&高橋 壱晟
6試合(第3節~第8節)
2勝2分2敗(勝率.333)

序盤戦、メインとなっていた組み合わせ。上記の田口&高橋に似ているが、前線の組み合わせに四苦八苦していた時期であり、やや安定感を欠いた。基本的にシュート数が少ない組み合わせだが、第5節のホーム琉球戦だけはシュート数25本、CKも10本とハイテンションだった。試合は1-2で敗れた。

◆未勝利の組み合わせ

小島 秀仁&熊谷 アンドリュー
2試合(第1節~第2節)
0勝2分0敗(勝率.000)

開幕2試合を戦った組み合わせ。甲府との開幕戦はシュートわずか3本。

◆最低の組み合わせ

小林 祐介&熊谷 アンドリュー
1試合(第28節)
0勝0分1敗(勝率.000)

現状でワーストな組み合わせ。田口が出場停止、小島が怪我。ベンチの高橋壱晟はなぜかベンチを温めたままで残留争い中の相模原にダブルを喰らって、各方面から非難を浴びた。

◆特殊システムの組み合わせ

見木 友哉&高橋 壱晟(アンカー:小林 祐介)
3試合(第9節~第11節)
1勝0分2敗(勝率.333)

見木 友哉&小島 秀仁(アンカー:小林 祐介)
1試合(第14節)
0勝0分1敗(勝率.000)

尹晶煥が試行錯誤中に試用した3-1-4-2システム。アンカーに守備能力の高い小林祐介を置き、見木と技術のあるボランチを中央で組ませた。このシステム自体は上手くいかなかったが、後に13試合無敗を達成する3-4-2-1に辿り着いた。また、今季も逃げ切りを図る時にアンカー小林というオプションは発動されるはず。チームにとっては悩む時期も大切。ここで得たものは非常に大きな財産だ。


最後に。ボランチ陣は昨季の戦力がそのまま残り、補強もなし。そのため、組み合わせによる変化を楽しみたい。誰が出ても信用に足るメンバーであるため、それぞれの良さが存分に発揮される組み合わせとなることを願いたい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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