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最近「チャンピオン」を買い続けている

今年に入ってから「週刊少年チャンピオン」を毎週買ってる。


「新年」と付いているが、数字が半端なのでスッキリしない…

理由は言わずもがな、昨年末に「SHY」にハマって単行本を全巻買い、最新話を雑誌で追いかけたくなったから。我ながらものすごいエネルギーだと思う。

実は週刊マンガ雑誌をこれだけ長く継続して買うのは人生で初めて。付録目的、好きな作品が何週か連続で掲載される、気まぐれ、などでたまに買うことはあれど、1ヶ月以上連続で買うことはおそらく無かったと思う。
月刊誌なら昔「月刊コロコロコミック」を毎号買ってたし、マンガ以外で毎週雑誌を買うというのなら「週刊ファミ通」があったが、「週刊」で「マンガ雑誌」は初めて。

そんな自分が「週刊少年チャンピオン」「週刊マンガ雑誌」を買い続けて、(改めて)感じたことを書いてみる。

■知らない作品と出会える
「SHY」が目的で買ったが、もちろんそれだけ読んで終わりではない。買ったからには他のマンガも読んでみる。すると、他にも面白い作品がたくさんあった。いくつかは単行本も買ったほど。
いろんな作品が一緒に掲載されている雑誌は出会いのきっかけになるので、好きな作品の単行本だけ買うばかりではなく、たまには雑誌を買ってみるのも良いと思う。

■読み続けていると分かってくる
これはアニメやドラマ、ゲームの続編などいろんなメディアの続きものに共通することでもあるけど、飛び入りで雑誌を買って読むと「どれも続きものだから話が分からない」となることが多い。それで何も楽しめずに終わってしまう人もけっこういるのではないかと思う。かつては自分もそうだったし、それが嫌で「読むもの無いわー」と毎度嘆いていた。

しかし、何も分からないからと言って、そこでやめてしまわずに続けて読んでみてほしい。毎週読んでいると「このキャラはこういう名前か、こういう性格か」「どうやら今こういう状況らしい、こういう話らしい」というのがだんだん分かってくる。別に興味が無い作品でも適当に読んでればなんとなく理解出来るようになる。

そもそも、「続きものは最初から読んでいないとダメ」ということは無い。
他誌作品を挙げることになるが「幽遊白書」で例えると、初期の霊界探偵編を読んでなくても暗黒武術会編から読み始めても楽しめる。自分はアニメで飛び飛びに観た覚えがあるが、話の途中だとか、幽助たち4人はどういう経緯で仲間になったのかなんて気にせずに観ていた。というか気にしたことも無かった。

昔は何も気にせず・考えず読んだり観たりしていたのに、いつしか「続きものは分からん」と簡単に切り捨てるようになってしまった。そのせいでいろんな続きものの作品を、興味も持たずに遠ざけてしまっていたように思う。
今回、その辺りを改めて考えさせられた・気づかされたので、買い続けるようになって良かったと思ってる。

■読み切りが多い
新連載や読み切りがけっこうな頻度で掲載されていて、気まぐれで買った一見さんや新規読者にも優しい。
また、1話完結型の「浦安鉄筋家族」(連載中の正式名は「あっぱれ!浦安鉄筋家族」)があるのも嬉しい。かつて「週刊少年ジャンプ」で「こち亀」(同じく1話完結型)が連載されていたときは、たまにジャンプを買った際、続きものばかりで読みにくい中に「こち亀」があって、ありがたいと思っていた。

まあ、チャンピオン以外の雑誌を毎週チェックしているわけでは無いので、他の雑誌も同じぐらいの頻度で新連載や読み切り作品が載ってるのなら特筆すべきことでは無いのだけど。

一方で、突然別誌やウェブサイトの方に移籍したりと変化も激しい。もしそれが好きな作品なら、読む(購読する)媒体が変わるので追いかけるのが面倒になることも。ちなみに移籍の理由はさまざま。作者の要望で移籍というのがあったので、必ずしも不人気による左遷とは限らない。まあ、本当に不人気だったとしても直球でそんな理由は書かれないと思うが…。

■お買い得
毎週数百円〜ワンコイン前後でマンガがたくさん読めるというのは非常にお買い得だ。もちろん、好きな作品がどれだけあるかでその価値は変動するが、3つぐらいあれば買い続けるに値すると思う。

■マンガのバリエーションが豊か
「週刊少年チャンピオン」と聞くと、不良やアウトロー、むさ苦しいキャラクターたち、濃い絵の作品、という、およそ一般受けしなさそうなマンガばっかりのイメージを持つ人もいるのではないかと思う。
実際、昔読んだチャンピオンは不良っぽいキャラのマンガばっかりで、絵も濃いものばっかりで、「なんか、ジャンプやサンデー、マガジンとは雰囲気が違うな…」と感じるものだった。

しかし2024年現在、チャンピオンはいろんな絵や作風のマンガが掲載されていて、相変わらず不良やアウトローな雰囲気の作品はあれど、ラブコメもあるし、スポーツもあるし、ファンタジーバトルモノもあるし、ギャグマンガもあるし、(こんなこと言うとアレだが…)ジャンプで連載しててもおかしくないようなマンガもある。そしてなんとVtuberが出てくるマンガも掲載されている。
もう、昔のイメージはほとんど無いと思う。

なぜこんなに昔と今とで違うのかというと、「チャンピオンズ」というチャンピオンの歴史を描いたマンガによれば、時代や編集長の方針によって連載作品の偏りがあったらしい。そして編集長が交代すると連載作品も変化していったということらしい。おそらく昔自分が抱いていたイメージは、そういうのが好きな編集長の時代だったからだろうと思う。

なので、昔のチャンピオンのイメージがあって読む気になれないという人は、一度手に取って読んでみてほしい。もしかすると好みの作品が見つかるかもしれないし、チャンピオンを好きになるかもしれない。

■連載作品
最後に、連載されている作品を個人的に面白い順に並べてみる。

・S(神)

「SHY」
恥ずかしがり屋の女の子ヒーローが主人公のマンガ。「ヒーローって、心ってなんだろう?」という問いかけをしつつ、感情をぐちゃぐちゃにしてくる最高の作品です。

・A(面白い)

「フェアウェイの声をきかせて」
女の子たちのゴルフマンガ。絵と雰囲気が好み。序盤の話数を試し読みしたら主人公に親近感を覚えた(主人公の特徴が独特)ので、そのまま単行本1巻を買った。

「宝血のロニー」
吸血鬼のお話。ボーイミーツガールならぬ、(ヴァンパイア)ボーイミーツヴァンパイアガールといったところ。雰囲気とお話が好き。
これも先日出た1巻を購入した。ちなみに買うだけ買って放置してたが、読み始めたら一気に読み終えてしまった。

「灰色の陰陽師」
人と、人を喰らう者のお話。主人公の相棒的存在「きゅえ」がちょっとかわいい。

・B(まあまあ面白い)

「あっぱれ!浦安鉄筋家族」
どこか懐かしい雰囲気の、庶民的な子供たちがドタバタするギャグマンガ。1話完結型で読みやすい。

「あつまれ!ふしぎ研究部」
変な部活の人たちのお話。一応ラブコメなのかな…? これも1話完結型で読めてる。

「刃牙らへん」
独特の絵柄とインパクトのあるポーズなどで有名な「刃牙(バキ)」シリーズ。バトルシーンは読み応え抜群で、一度一度の攻撃が丁寧に描かれてる。絵が描き込まれてることもあってかちょいちょい休載を挟むのがネック。まあ描くの大変ですよね…。

「弱虫ペダル」
自転車競技のマンガ。1ヶ月以上読んでるけどレースシーンは未だに出てこない。でもときどき会話のやりとりが面白い。

・C(微妙やけど話は分かる)

「魔入りました! 入間くん」「魔界の主役は我々だ!(入間くんの外伝作)」
人気作品らしいけど、自分はイマイチハマれてない。意外と入間くんの登場頻度は高くない。

「ルパン三世 異世界の姫君」
なぜかルパンを使った外伝作品が連載されてる。ルパンが異世界転生した話。元々ルパンは好きというほどでもないし、これもそこまで好きではない。が、一応読める。

「ヤンキーJKクズハナちゃん」
女子校に一人男子が混ざってるというラブコメ。ラブコメながらラブ要素が薄いというか、パンチに欠ける感じがしてなんかハマらない。

「気絶勇者と暗殺姫」
女の子が苦手な勇者が女の子たちと旅をする話。これもラブコメと言えばラブコメか。勇者の顔がちょっとツギハギなのが謎。

とまあ微妙な作品も含めてコメントしてみたけど、微妙扱いの「C」の作品は省いても良かったかも…。
これら以外の作品も全て目を通してるけど、そこまで面白いとは思ってないし、話もあんまり分かってないものばかりなので割愛。

ともあれ、「チャンピオンはいいぞ!」というお話でした。

チャンピオンを読んだこと無い人、最近の作品は知らないなーって人は公式サイトで試し読みが出来るので、まずはいろいろ読んでみてください。

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