稀人ハンター・川内イオ

ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンター。 1979年生まれ。03年よりフリーライターとして活動開始。06年にバルセロナに移住し、10年に完全帰国。デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスエディター&ライター&イベントコーディネーター。

vol.0 起業家向けに「学校じゃ教えてもらえなかった文章講座」を始めました。

最近、立て続けにふたりのベンチャー起業家から「自分で情報発信しなければいけないのはわかっているけど、文章を書くのに慣れていないから難しい」という話を聞いた。

なるほどな、と思った。確かに、僕らは子どもの頃から大人になるまで、大人になってからも「文章の書き方」を教わっていない。小中学生時代はよく作文を書かされたけど、どういうふうに書きなさいと技術的な指示をされた記憶はないし、採点の基準もあいまいで

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稀人アカデミアvol.8「目からウロコのチョコレート。カカオ豆から広がる仕事と世界」主催者レポート!

昨夜は、稀人アカデミアvol.8「目からウロコのチョコレート。カカオ豆から広がる仕事と世界」だった。ゲストは、カカオの選別からチョコレートの製造・販売までを一貫して行なう「Bean to Bar」の先駆者「Minimal」の代表・山下貴嗣さん。

「Minimal」は、日本のメーカーとして初めて「インターナショナル チョコレートアワード 世界大会2017」で最高賞「ゴールド」を受賞している新進気鋭

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誰にも頼まれず、勝手に長文原稿を書いてきた。

今日、ふと考えた。稀人ハンターの仕事では、インタビューが数時間に及ぶのはざらで、遠方取材の場合は移動もあるから基本的に丸1日かかる。さらに、6000~9000字の原稿を書くのに1日必要で、1本の原稿に丸2日かかる計算だ。僕は土日は家族と過ごすと決めてるから、稼働日は20日。ということは1ヵ月で原稿10本が限界。

遠方の取材ばかりではないけど、これまでの自分のスケジュールを振り返ると、やっぱり1ヵ

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イビサ島とブラックウォーター

バルセロナに住み始めて最初の2年、僕の生活を支えてくれていたのは空き部屋を日本人旅行者に貸して得た収入だった。 
(ことの成り行きはこちら→27歳のあの日、僕は貯金ゼロになった。)

mixiのコミュニティに「部屋貸します。住んでるみたいに旅行しませんか?」と書き込んだら、問い合わせがワンサカきて、本当にたくさんの人が泊まりにきてくれた。そのなかで忘れられない人がいる。残念ながら名前はもう憶えてい

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27歳のあの日、僕は貯金ゼロになった。

昨夜、なにげない会話から、ワイフに「12年前、いくら稼いでた?」と聞かれた。それをきっかけに、当時の記憶がパッと蘇った。

2006年9月、仕事のあてもないままバルセロナに住み始めた27歳の僕は、案の定、たいした仕事もなく、数カ月後、人生初の「貯金ゼロ」になった。

その瞬間は年末年始の帰国中に訪れた。全財産は財布に入ってる数千円のみ。でも、その1、2ヶ月前、バルセロナで日本人Mさんと住んでた広い

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ふたりの巨人は龍に乗って。『空をゆく巨人』感想

僕は「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターを生業にしている。開高健ノンフィクション賞を受賞したワイフの著書『空をゆく巨人』に登場する実業家・志賀さんと、中国出身の世界的現代美術家・蔡國強さんはスケールがでかすぎて、常識とか国境とかしがらみとかそういう窮屈な箱を突き破るようにドッカーンとはみ出していて、もはや稀人でもなく、まさに巨人だ。

ジブリのプロデューサー、鈴木敏夫さんが、帯文に「ひとりでできる

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