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『空をゆく巨人』(勝手に)プレゼントキャンペーンで届いた感想文を、ここに張り付ける。ふたり目。

開高健ノンフィクション作品を受賞したワイフ、川内有緒の著書『空をゆく巨人』の刊行記念として、サイン本を無料でプレゼントするから感想文を送ってほしいという個人的なキャンペーンを開催した。

応募があった4人のなかで、掲載の許可を得ている3人の感想文を僕のnoteに掲載します。ふたり目は、一般社団法人ノヤマカンパニー、加藤千晴さん!

自分も冒険者であること、そしてこれからも冒険者でありたいという気持ちに気づかせてくれた

生きていく上で大切だと思ったことが、全て書かれている・・・。4歳の娘が大きくなったら、読ませたいな。読み終わった後、そう思った。

人は、希望がないと生きていけない。
人は、仲間がいないと生きていけない。
夢が叶って成功しても、周りの状況が変わっても、自分らしくいられる場所が必要なこと。お金が介在しない活動を続ける時には、おいしいごはんと記録が助けてくれること。個人と個人の関係に、国境はないこと。

生き方についてまとめられた本は、たくさんある。何かの答えを探したくて、ビジネス書的なものを読み漁ったこともあるけれど、直接的な誰かの答えはしっくりこないことの方が多かった。でも、志賀さんをはじめとするいわきの人たちと蔡さんが紡いできた物語は、とてもすとんと心に響いてきた。

人を元気づけたり、勇気づけたりするのは、直接的な言葉ではなくて誰かの物語なのかもしれない。私も誰かにとってそんな存在になれるように精一杯生きたいと思った。そして、私の中でのアートの概念も変わった。地域の人と一緒に時代の物語を作るという表現方法もあるんだ、そしてそれもアートなんだ!と知って、アートがより身近になった。

本の中で一番心に残ったセリフは志賀さんの言葉だろうか。

「一歩を踏み出したら、それが冒険なんでねえの?」

有緒さんを捕らえた言葉は、私の心にも命中し、自分も冒険者であること、そしてこれからも冒険者でありたいという気持ちに気づかせてくれた。みんな、一歩踏み出せば冒険者になれる。そして、そんな冒険者たちの物語が主成分の優しい世界に生きていきたいと心から思った。

『空をゆく巨人』川内有緒

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