コント「四十九日」

暇なので書いてみたものです。

さわりの部分以降は有料にしますが、それはオチが気持ち悪いからでございます。なんの責任も負いたくはないので、読んでくださる奇特な方がいらっしゃったら自己責任でお願いします。

※芸人さん・作家さんは言っていただけたら転送します。


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喪服を着た男板付、明転

ナレーション:妻が死んだ。思えばずっと苦労ばかりをかけてきた。亭主関白を気取って仕事仕事で家庭を振り返らず、子育ても完全に任せっきりだった。子育てもひと段落して、仕事も定年を迎えて、これからようやく2人でゆっくりできると思っていたのになぁ。

男、家に帰ってくる。
遺影の前で手を合わせて、りんを鳴らす。
男「四十九日だってさ、なんかまだピンとこないよ。ほら、お前がいないと俺なんもできないからさ。部屋も散らかりっぱなし。はぁ…俺たち、これからだったんじゃねぇのかよ…」
ため息をつく。

男「…あいつの荷物、片付けなきゃな…」

部屋の奥から箱を持ってくる。
箱から1冊の本を取り出す。
男「日記かぁ。こういうところマメだもんなぁ。」

箱の中をさらに探る。
男「ん?」

手錠が出てくる。

男「え?」

鞭が出てくる。

男「え?ええ?」

拘束具やろうそく、女王様のメガネなど、いわゆるSM道具が出てくる。

男「えええ!?」
慌てて日記を取る。妻の字で書かれた1枚の手紙が出てくる。

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