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世界一周達成者 たくろーさんインタビュー

こんにちは!MARIです。
皆さんは「世界一周」と聞いて、どんなことを思いますか?
「羨ましい!行ってみたい」「いいなぁとは思うけど壮大すぎて現実的なイメージがわかない」「生きている間に一度はやってみたい!」など色々なイメージがあると思います。

そこで、今回は何と世界一周を達成したたくろーさんにインタビューをさせていただきました。

今回インタビューさせていただいた たくろーさん

まず、世界一周するまでの人生についてお聞きしようと思います。
大学生の時にアメリカ留学をされたとのことなのですが、大学時代の専攻と、卒業後について教えてください。

経済学部でした。実は高校生まで理系だったんですよね。数字が好きで。でも数学を極めようと思うほどの興味はなくて。でも数字は好きなので経済学部に入学しました。大学卒業後はIT企業でネットワークの保守・運用などの仕事をしていました。そこを退職し約1年間、世界一周をしました。

外国語系の学部ではなく経済学部だったのですね!
なぜアメリカ留学しようと思われたのですか?

高校生のころから留学に興味はあり、調べてはいたものの行けていなくて。私の通っていた大学の姉妹校がアメリカにあって、1年間の交換留学のような制度があったので参加することにしました。
90人くらいの学生が参加していたのですが、そのうち7~8割は言語系の学部の生徒だったので、経済学部は割と少数派でした。

たくろーさんのアメリカ留学に関するnote
https://note.com/takulocal/n/n743e129f23e2

大学卒業後は、会社員として就職されたというたくろーさんですが、会社員を辞めて世界一周しようと思われたきっかけは何ですか?

「世界一周」という言葉は自分の中に元々なかったんですよね。アメリカ留学に行き、日本と違う文化に触れて衝撃をうけたということが大きいです。アメリカ留学中にカナダにも行ったのですが、カナダではやはりアメリカとは違う文化があって。そういった中で、他の国もそれぞれ異なる文化があるはずだし、もっとそういったまだ知らない海外の文化をもっと知りたいと思うようになりました。
また、会社員時代にペルー・ボリビアに行ったのですが、その時に更なる衝撃を受けたんです。日本と180度違うじゃん!って。

ペルー

どういう衝撃があったのですか?
例えば、ここは危ないから行かないでね・夜は出歩かないでね。と言われるようなエリアがあったり、日本ではお店はお店だと外観で判断することができますが、ここはお店なの?何でこんなところでお店をやっているんだろう?と思うようなところがあったり。ガイドさんに話を聞くと、ちゃんとした店舗が構えられないから道端で何かを売ったりしているとのことでした。最初はそういった環境に違和感を感じていましたが、数日滞在していると、それが普通と思えてきたり。
また、日本人ってお金持ってると思われるんですよ。なので日本人だということがバレると、ものを買う時にふっかけられたりすることもあります。
その他にも衝撃だったことは、子供の団体にいきなり水風船を投げられたりしました。それがいちいち怒られるというようなこともなく、割とこのくらいのいたずらはあることだよね。という感じの環境で。また子どもたちが店の手伝いをしたりしていて、学校に行けているのかどうかもわからない感じでした。

確かに日本とは全く違う環境ですね。
色々な衝撃を受けて、もっと色々な国の文化に触れたいと思われたと。

そうですね。また、Webや本で世界一周をした人の旅行記を読む機会がありました。その中で、世界一周をやってる人を知り、刺激的で楽しそうだと思いました。元々いろいろな国に行きたいとは思っていたので、それなら世界一周でいいのでは!やるしかないでしょ!と思い、世界一周を決意しました。
予算を見積もって、このくらいかなぁと思う金額が貯まるまで会社員として働いて、退職しました。

アメリカ留学・世界一周を経て、語学力はどのくらい成長されましたか?

アメリカ留学のときは日常会話+αが話せます。というくらいでした。
その後、世界一周までブランクはありましたが、新卒入社した会社での仕事で英語を使っていたので、そこまで英語に抵抗はなかったですね。少しマニアックな仕事だったので専門用語だらけだったのでビジネス英語というとまた少し違うのですが。
世界一周前と後でははコミュニケーション英語は数段良くなりました。

世界一周の旅先は英語圏を中心に選ばれていたのでしょうか?

世界一周では25か国くらい旅をしました。旅先は英語圏などは考えずに、行きたいところや成り行きに身を任せたりして決めていました。ヨーロッパはどこかしら英語が伝わるので意外と大丈夫でした。タイは屋台やタクシーなど意外と英語が伝わらないところがありましたね。

タイの屋台

翻訳アプリなどは使ったのでしょうか?
使わなかったです。と言うか、当時はまだgoogle翻訳くらいしかない時代だったのでアプリはほぼなかったです。身振り手振りで何とかなりました。
会社員のときに南米に行ってどハマりして、上から下へ縦断したんですよ。そこはスペイン語社会なので、英語は本当に主要なところでしか伝わらないし、ゲストハウスのスタッフさんも英語が伝わる方は1人しか居ないという環境でした。なので、世界一周でも南米には行くつもりだったのでスペイン語の単語帳だけは持って行きました。また、世界一周に行く前に少しだけ単語の勉強はしました。スペイン語は頑張りましたね。

南米にどハマりしたとのことですが、ハマったポイントはありますか?
日本との違いの他に、景色に圧倒されました。ウユニ塩湖やマチュピチュ、ワカチナ砂漠とかチチカカ湖など、たくさんの素晴らしい景色に出会いました。あとは人ですね。温かくてノリがいいんですよ。日本人のノリが良い人とはまた違ったフランクさがあるというか。南米の人たちって人に対して線を引かないんですよ。この人はこういう人だからこう扱う。などはなく、みんな同じように分け隔てなく接する感じで。私自身、1対1なら結構話すんですけど、大人数でいるとそんなに話すタイプではないんですよ。でも、南米に行くとスイッチが入るのか、南米の人たちとのコミュニケーションがすごく楽しくて。しかしやはり危険な場所もあるということで一概にみんないい人とは言えないけれど、温かくノリのいい感じが好きですね。今でも南米が一番好きです。

自然が好きとのことですが、世界一周では自然が豊かな国を選んだりしていましたか?
最初からここに行こう!というようなところはウユニ塩湖・カッパドキア以外は決めていなかったです。
あとはパタゴニアに行きたかったのですが、金銭面などの理由で断念しました。
行先を決めるのに自然が軸というわけではなかったです。
この国に行きたいなぁっていうのがふわっとわいたり、人に紹介してもらってその人に会いにその国に行くとか、友達が合流してくれるから友達が行きたいって言ったところに行ったりしました。あとは日時とお金とルートですね。

どのくらい前に次の場所を決めていたのですか?
大体、数週間以内のスケジュールは決めていましたが、宿についてはチェックアウトする日にその日の宿を決めたりしたこともありました。
金銭面のことは気にしていたので、次はこの国に行こうと決まった時にその国の航空券を調べて、一番安い日の航空券を予約したりしていました。航空券が安いからこの国に行こうかなという決め方をしたこともありました。
飛行機を基準に考えることが多かったですね。

世界一周した中でおすすめの場所を3つ教えてください
1つはボリビアです。もちろんウユニ塩湖などの絶景も好きなのですが、首都のラパスという街がありまして。世界一周前にも行き、衝撃を受けた町です。雑多な感じもありつつ人の優しさを感じつつという感じで、ラパスで過ごすのが楽しくなっちゃって。ラパスが結構好きです。
また、ウユニ塩湖からチリに抜けるルートが建物がほぼない大自然なんですよ。三日間くらいかけてガイドさんに運転してもらって抜けていったんですけど、Wi-Fiが全く使えないのでデジタルデトックス状態で自然に囲まれて進んでいくんですけど、これで更にボリビアファンになりました。また行きたい場所です。

ボリビア

2つめは人という観点で、コロンビアが好きです。街としては比較的都会なんですけど、人の優しさはずば抜けていました。優しいしコミュニケーションも沢山とってくれるという感じで。ボリビアは友達になるというよりもその場で楽しく過ごすという感じだったのですが、コロンビアは友達になった感がすごくあって。人軸だとコロンビアですね。

コロンビア

3つめはスペインです。バルでワイン飲んでタパス食べてオリーブ食べて…ただただ楽しかったです。グラダナで過ごした時が一番楽しかったです。

スペイン

世界一周した中で印象に残っていることを教えてください。
タイでは空港からタクシーに乗って中心部に向かうのですが、バックパックをトランクに入れたらタクシーから降りる時にトランクのことを忘れてしまい、気付いた時には走りだしていて、まわりの人に話しかけても英語が通じなくて。英語が伝わる人がいるところに行こうと思いタクシーで空港に戻って、空港のサービスカウンターで事情を話したら、空港から出たタクシーは誰が何時ごろに出たなどのログが残ってるとのことで時間などを伝えたら運転手の顔写真を見せてもらえて、運良く乗ったタクシーの運転手さんの顔を見つけることができ、この人あと何分くらいで空港に戻ってくるよと教えてもらえて、予定どおりに戻ってきて、無事に荷物を返してもらうことができたことです。

タイ

世界一周して良かったですか?もし後悔したことなどもありましたらお聞きしたいです
100%良かったです!
色々な人や文化に触れたり、視野が広がるのが好きですし、色々な場所に行って新しいところを見たり新しい感覚を知ったりするこが楽しくて。一つの国だけではなく色々な国に行くことで知見がもっと広がり、深みも出てくることも感じました。また、日本からだと距離的に行きにくくハードルが高いところにも行けたこともよかったです。
後悔したことは、お金を稼ぎながらというスタンスではなかったので、お金を気にしながら行く場所を決めたことや、やりたいけれど我慢するというところが少し出てしまったところです。お金を気にしないでもいいだけの定期的な収入が入るようにするか、それだけのお金を持っていくかすればよかったのですが。
あとは、テーマを持って行かなかったことです。テーマがあると行先決めの軸になったり発信する際のブランディングになったりもして発信による収入を得ることができたかもしれないです。私は自分の興味のむくままにという感じだったので。それはそれで楽しかったんですけどね。実はもう一度世界一周をしようと思っているので、次回の世界一周はテーマを持って望もうと思っています。

世界一周後、今日までどのようなキャリアを歩まれてきたのでしょうか?
日本に帰国してからはインバウンドツアーの会社で予約対応からツアーガイドまで様々な業務を行ったり、転職をしてホームページ制作のディレクターも行っていました。その後、地域おこし協力隊として秋田県で活動をしたり、今はフリーランスとしてイベント企画やWeb運用や経営に携わったり、POOLOなどTABIPPOのプログラムに参加して、コミュニティーマネージャーも楽しそうだなと思い講座を受けて、コミュニティ運営にも関わったりと様々な活動をしています。

今後について少しお聞かせください。POOLO JOBで学んだライティングで地域を盛り上げていきたいとのことですが、ライター活動やnote、Xでの発信が中心になりますか?
ライターとしてとはメディアやnoteが中心になるかなと思います。Xは続けて行きたいです。また、地域の対象としては国内に限らず世界でもいいと思っています。というのと、私が地域を盛り上げたいと思ったのは、もっと世界のことを知ってほしいという気持ちから始まっているからです。
世界一周から帰ってきて、世界ってもっといいところたくさんあるのにな、みんなにもっと知ってほしいなと、より一層思うようになりました。

今まで色々なことをやりすぎたとのことですが、それらを含めて今後のビジョンを教えてください。
今まで転職が多く、絶対にこの職種でやっていきたいというものがなく、今までの職種もかぶっていなくて。
ひとつのことで突き抜けるというのは私にはできないので、スラッシュワークのような感じで今までやってきたことを生かして活動していければと思っています。

最後に、世界一周に興味がある人へ一言お願いいたします!
やりたい!と思ったことをでやるかやらないかですね。やってみると、こんなものか。となることも意外とあります。すごいことのようにみんな言うんですけど、世界一周ってやったことある人からするとただの名前だよねってなるんですよ。やってみたらそうでもないよねという感じで。やってみたら自分が一回り大きくなった感じがするし、いい経験ができたなって思えるし、やりたいと思っているならやる以外の選択肢はないんじゃないですかね!


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