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ハロー・フロム・ベルリン

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ベルリンでの生活、カルチャー、日常生活について
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日本の女の子は、大変だ

ドイツへの留学から帰ってくると、日々の生活の中でも不思議なこと/面白いことがたくさん見つかる。
その中の1つ、日本の社会での「女性に求められる女の子らしさ」について今日はお話したい。

私が1年ちょっと暮らしたドイツは男女平等社会。

ちなみにドイツの男女平等社会ランキング、ジェンダー・ギャップ指数の中で格差が少ないランキング12位(2017年/WEF調べ)である。
1年間で自分が女性であることを

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混乱と違和感

混乱と違和感

違和感と混乱
帰国して、早6ヶ月。
まだ6ヶ月しか経っていないらしい。驚きだ。
色んなことがありすぎて、途方も無い時間が流れたように感じる。

ドイツから帰国してたくさんの違和感と混乱が今もなお押し寄せている。
違和感、混乱、疑問、別にネガティブなものじゃ無い。日本に怒ったりや悲しんだりするわけではなく、ただ差異を感じて、触れて、確かめて記録するという行為である。
でも、それは第2のカルチャーショ

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湖と森で過ごすドイツの休日から考える、都市と自然と公共空間の関係性

湖と森で過ごすドイツの休日から考える、都市と自然と公共空間の関係性

ドイツの秋は美しい。

もちろん日本の秋の紅葉も美しいのだけれど、街路樹が多いベルリンの秋は紅葉した葉が絶えずひらひらしている。日本の春に桜がひらひら舞っているような感じだ。
圧倒的な量の緑が一瞬で紅葉し、大量の落ち葉が落ちる。森の中を歩き、落ち葉を踏みしめながら歩く。

「秋」というには短く、寒すぎる秋である。
この紅葉のシーズンは、10月の上旬から11月の頭までの約1ヶ月だけ、体感温度はすでに

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距離と価値-ヨーロッパで1年暮らして思うこと

距離と価値-ヨーロッパで1年暮らして思うこと

海外で過ごす・暮らすことは全くもって特別なことではない。
ただ物理的に距離が隔てられているだけ、それだけなのに異国の建築、気づきなどをつぶやくとあっという間に通知が来る。
少し得意げになって、自分に価値があるかのように感じてしまうけど、私がすごいのではなくて、ただその物理的な距離の価値である。
もちろん、距離があることによって生まれる差を自覚したり、比べたりすることはそれだけで意味がある。

なぜ

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もう戻れないレール、周期のはなし-時間というものについて

時間というものは本来まっすぐな1本の線のはずだ。私が生まれた時からすーっとはじまり、死にゆくときにさっと消える。不可逆的なものであり、それは流星のような、彗星のしっぽのようなそんなものではないかと思う。

しかし私たちはそれを地球が太陽の周りを1周する周期でまるめとり、わっかにする。その間に太陽が365回自転するらしい。

私たちはその365日に1年という単位を名前をつけ、それを制度にした。

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日本からドイツに飛び出して、感じたこと

日本からドイツに飛び出して、感じたこと

こんばんは、mariです。
2016-2017年に大学院2年で、1年間ベルリン工科大学の建築学科に留学していました。向こうで書いていたものや帰国後のテキストが下書きに結構いるので(笑)、少しずつリリースしていきます。

ベルリンでの生活は本当に楽しく、今でもなおベルリンに戻りたいと思い、
実際に私はまたベルリンで暮らす準備をしています。

もちろん楽しいことばかりだったわけではなく、正直毎日悔しい

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歴史のパッチワークとしての都市・ベルリン

歴史のパッチワークとしての都市・ベルリン

私の通っている大学は、歴史意匠が有名で、必ず過去とのつながりのもとにデザインするという暗黙の了解があった。

住民がとうの昔に忘れ去ってしまったその敷地のでき方、根付いている形のない文化、新陳代謝が激しい都市で消えゆくものを残す事に美徳を持つ、デザインとはそういうものだという共通認識のもとに教育を受けた。

「過去の軸を引いてきました」「インフラの痕跡を建築として顕在化します」そんなものを建築の設

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Notes#01: after a year in Berlin

ベルリンに来た。約11ヶ月ぶり。
ずっと戻りたいと思っていたはずなのに、いざ降り立ってみると、
驚くほどベルリンはベルリンのままで、私は私のままだった。

同じ季節、違和感のない臭い、変わらない風景、友達との再会、お気に入りのお店。

感情が揺さぶられることもなかった。ただただ当たり前の生活が、一時停止されていた映像が再び再生するような感覚。

少しだけ電車の駅の並び順を忘れていたり、新しいウォー

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Hamburger Bahnhof Museum für Gegenwart_ ハンブルガーバンホフ美術館

Hamburger Bahnhof Museum für Gegenwart_ ハンブルガーバンホフ美術館



私の好きな美術館の1つ、Hamburger Bahnhof Museum für Gegenwart。
現代美術の美術館で常に4-5の企画展示がやっている大きな美術館ですが、建築自体も面白いです。
ハンブルク方面に出る長距離列車の出発駅だった場所をリノベーションして美術館にしているので、中に入ると、真っ白な大きな鉄骨の空間に包まれる。
駅舎だったので天井高も高くて、大きな規模の作品もばっちり納

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Markthalle Neunのストリートフードマーケット

Markthalle Neunのストリートフードマーケット

ベルリンはマーケット、立ち食い文化がさかん。
それらを掛け合わせたような場所がkreuzbergにあります。
その名もMarkthalle Neun.

大きな屋根がかかって、その中にフードトラック、テントなどでストリートフードが軒をつらねます。
普段は朝から夕方の6時までオープンしているのですが、木曜だけ夜遅くまで開いていて、多くの人で賑わっていました。

日本にもキッチンカー文化はありますが、

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ベルリンのギャラリーその2:Ehemalige Jüdische Mädchenschule

ベルリンのギャラリーその2:Ehemalige Jüdische Mädchenschule

ベルリンに留学中の建築学生の私が紹介する、ベルリンのおすすめのギャラリー第2弾、Ehemalige Jüdische Mädchenschuleです。

旧ユダヤ人女学校だった建物をリノベーションし、現在3つギャラリー、1つの博物館とレストラン、カフェになっている建物です。
こちらは観光ガイドにも載っているのでご存知の方も多いかもしれません。

ギャラリーの目抜通り、MitteのAugst str

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ベルリンのギャラリーその1.König Galarie

ベルリンのギャラリーその1.König Galarie

ベルリンは、「アートの街」「現代美術の最先端」とよく言われ、アーティストがたくさん住んでいる街です。実際に数多くの美術館やギャラリーがあります。
街を歩いているだけで、あれ?ここはギャラリーがいっぱいあるという感じで、ベルリンの街の数カ所に集中してあります。

個人的には、パリやニューヨークに比べると常設で大量の名作を所蔵している美術館がたくさんあるというよりも、マニアックな個人のコレクションや、

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ビールの国のビールのお祭り

ビールの国のビールのお祭り

9月の最後の週末にビールの国のビールのお祭り、オクトーバーフェストを体験するためにミュンヘンに行ってきました。

朝ホテルから会場に向かうと、すでに瓶ビールを片手にして、みんな民族衣装を着て、同じ方向に歩いていく。

この期間だけのために、巨大なビアホールが何十軒も立ち上がり、遊園地がやってきて、屋台が立ち並ぶ。とても仮設とは思えない規模。

これも仮設。本物のディズニーランドがそこにはありました

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ベルリンのナイトマーケット

ベルリンのナイトマーケット



ベルリンは、本当にイベントが多い街です。毎週末何かしらのイベントが開かれ、facebookのイベントページを見ているだけで楽しいです。
日本ではfacebookのイベントは個人的なイベントを知人に知らせるというケースが多いですが、こちらでは大抵のイベントはfacebookのイベントページで公開され、シェアされてきます。

今回は先日行ったナイトフリーマーケットについて。
ベルリンでは、毎週日曜

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