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50万円以上をドブに捨ててきたアラサーが選ぶ「買ってよかったもの」


アラサーくらいになると、自分に合うお金の使い方が見えてくるようになる。買い物に失敗したり成功したりして、自分の身の丈に合うものや、本当に必要なことがわかったりする。

27年の調査の結果、私は「高いモノを買うとろくなことがないタイプ」であることがわかった。そんなアラサー女の金ドブ遍歴を、ほんの一部だけ紹介する。


①英語のリスニング教材「家出のドリッピー」(47,000円)

高校生のときに英語をラクに勉強したくて注文した。高校生にこの金額はかなりキツかったはずなのだが、届いた日に1回聞いただけで自分がすぐ飽きることを悟った。興味もない雨のしずくのキャラクターが家出しようが虫に出会おうがクソほどどうでもよかったのだ。翌月からも毎月1枚ずつCDが届き続けたが、2枚目以降封を開けることはなかった。


②アナスイの黒い長財布(19,800円)

こういうやつ。

昔から安物で満足する人間だったが、大学時代、周りがブランド品を使っているとやはり私も買ってみたくなり、入念に調べた結果アナスイの財布を買うことに決めた。新宿のモザイク通りで一度深呼吸をし、決意を固めて入店したことを憶えている。

無事会計を済ませ、ホクホクした気持ちで「ついに買ったよ!アナスイのお財布!」とグループLINEで伝えたところ、失言の多い子が「アナスイおすすめだよ!私も小6のとき使ってた」と返事をよこし、を高鳴らせて買った財布が瞬時に色あせて見えた。自分自身で気に入って買ったのは事実なので、失敗ではないが・・・「ブランド」というものに振り回されるのはやめようと決意した瞬間であった。


③宅録セット(10万くらい)

大学卒業時に購入した。作曲をしてみたくなったからだ。

買ったときから嫌な予感はしていた。私の相手をしてくれた楽器屋の店員は無造作ヘアがちょっとセクシーな細身のお兄さんだった。予算10万でと彼に伝え、一緒にマイクなどまで選んでもらったのだが、購入の手続きをしているときに何かの操作の仕方がわからないと聞くと「それはやばいね~」と一笑された。

は?今バカにしたよな? 若干そこでもうイラっときたが、そのレベルでわからないことが山積している自分に一抹の不安を覚えた

帰宅するとさっそく取説を読んだ。確か、ソフトをパソコンに挿入してインストールし、パスワードを入力するとやっと操作できるという作りだった。ソフトのパスワードは漏洩防止のため、パソコンに一度入力したらもうその機器でしか使えない仕組みになっていた。にもかかわらず、私は容量マックスで死ぬ間際の亀くらい動かないノートパソコンにソフトをぶちこんでしまった。そのため、パスワードは使っちゃったわ、実際は重くて使えないわで結局パーになった。確かインストール自体もうまくいっていなかった気がする。パスワードが使えないから当然売ることもできなかった。思い出すだけでいまだに苛立ちを覚える出来事だ。


Windowsのデスクトップパソコン(15万以上)

社会人になって独り暮らしを始めた際、壊れかけの宅録セットに望みを託して購入を決めた。

デスクトップ自体は当時の恋人にセットしてもらって使えるようにはなったものの、上記の通り宅録できないことがわかった私にとってそのほかの用途はYouTube鑑賞のみであった。それもスマホのほうがよっぽど気軽に使えたので、デスクトップはほとんど使われることなくホコリまみれで生涯を終えることとなった。


以上が私の金ドブ遍歴だ。全く効果がなかったサロン脱毛とか、細かなものも含めればこれまでに50万円以上のお金をドブに捨ててきた。まあ皆これくらいの金ドブ経験はあるはず。授業料としてしょうがない出費なんだろう。

しかしそんな私でも大金をかけて良かったと思うものがいくつかある。そちらも一例を挙げていこう。


①歯列矯正(約100万円)

まだ完了していないが、長年のコンプレックスが解消されたので本当にやってよかった。外見の悩みが解消されるということは、パーツそのものよりも心に大きな変化を与えてくれる。口紅を選ぶのが楽しい。服装もきちんとしたくなる。ただ歯並びが変わっただけなのに、自分を好きになるきっかけにまでなった。


②モロッコ旅行(約35万円)

姉からいきなり「モロッコ行こう。プラン全部組んであげるから」と言われ、35万もすんのかよと思いつつ楽すぎる提案につられてついて行くことにした。

当時、社会人2年目で台湾しか行ったことがなかった私にとってはモロッコなんて大冒険だった。アッラーの放送が流れたときの町の様子、革をなめす人々の様子、交通事故で足を失った男性が義足を外して寄付を募る様子。全てが衝撃的だった。砂漠の中で現地人と観光客が一緒に踊っているのを見たとき、勝手に涙が出た。自分がいかにがんじがらめな生き方をしているか、痛いほどわかったのだ。

ここでの経験からつながっていることがいくつもある。英語の勉強や、知らない世界に飛び込んでみる勇気。現地での私は金魚のフン状態だったが、連れて行ってくれた姉に感謝だ。


③転職(年収100万減)

親の希望通りに大学を出て、言われた通りに製造業に入社した私は、自ら選んだ道なのにすごく苦しかった。仕事にはやりがいは感じられず、空回りして職場での居心地も悪くなり、安パイな人生を選んだはずなのになぜか幸せになれない。そんななかで興味がわいたのが「心理学」だった。アドラーの存在を知ってから、仕事が終われば直行で家に帰り、読書にふけった。心の在り方や成長について勉強しながら働ける非営利法人をたまたま知り、勇気を出して転職を決めた。

年収が大幅に減り、貯金も切り崩すような2年間弱だったが、自分には意味のある経験だった。もしあのとき一歩踏み出していなかったら、今でも恋人の有無や年収で自分の価値を判断していただろう。


こうやって見てみると、高いモノの買い物は失敗してきたが、大きな経験の買い物は何かしら次につながるものになっている。

今でももちろん、お店で気に入ったものがあれば購入する。お皿集めも大好きだ。それでも、長く使えるものを除いて、「モノ」は買ったそのときから価値が減少する。

でも「経験」は、その瞬間だけでなく時間が経つほどに価値が増していく。そのときはうまくいかなくてもいい。どんな経験でも、未来の自分に役立つ瞬間が必ず来る。お金は有限だからこそ、自分の血肉になる使い方をしていきたい。


以上が、アラサー女の「買ってよかった経験」報告。明日シャネルのバッグ買ってたらすいません!!!(お金ないんだった)

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