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おへそを意識して暮らす

今年は「良い習慣」をみつけたい、と年が変わるときに思っていたのですが、早速、友人のヨガ教室にくっついていきました。ゲームやYouTubeではやったことがあったけれど、1時間の教室というのは、はじめて。

マンションの一室をヨガ教室のために用意しているようで、生活感のないサッパリとした室内。先生は小柄で顔が小さく、ハキハキとした話し方。

アロマにもお詳しいようで、部屋の中はなんだか青とか緑っぽい感じのいいー香りであたまの中がすーっとしていきます。

立ち位置はこちらを向いた先生の前に先生と向き合うように友人。友人の背を見るようにして私、の順でヨガマットの上に立ちました。ヨガマットの触感って、なんともいえないね。むにっとして、足の指が自分についてることを久しぶりに思い出させてくれた。

ゆるい、これまた緑っぽい音楽と一緒に、先生の声に合わせて体を整えていく。

教わることと、一人で学ぶこと。

「まっすぐ手を伸ばす」とか「すーはー」と呼吸する、そんな他愛もない動きひとつ。それなのに、自分の思う「まっすぐ」がまっすぐではなく、呼吸さえも意識しなければ奥深くに届かなくて。

自分の思う「正解」って本当、怪しいんですね。確かにこの体はわたしのもので、何十年も付き合ってきているわけなんだけれど。はじめてお会いした先生の方が、わたしの「まっすぐ」を知っているという不思議。

万事においてそうなのかもしれませんが、独学の楽しさはその「まっすぐ」を試行錯誤し、遠回りしながら、みつけていく過程にあるのだろうと思います。誰かに教わることの楽しさは、自分すら知らない自分のことを知り、それを受け入れ、素直に変わる心や体や頭を楽しむことなのかな、と。

おおきい「ふーーーーーっ」がきもちい

「まっすぐ」の他にほほう、とおもったことがもう一つ。「呼吸のおおきさ」について。静かにしなきゃいけないのかなと思っていたんですよね。鼻から吸って、鼻から吐いて〜ってWiiFitの中の先生は言うし。だから、先生がため息みたいに、ふーーーっと大きく息を吐くことに最初は驚きました。

でもやってみると気持ちよかった。おおきい「ふーーーーっ」は。もやもやが全部出て、新しいものととっかえっこされるような。血の色が少し鮮やかは赤に変わるような。あと他のひとの「ふーーーっ」が聞こえるのもなんかよかったです。その気配のおかげで、かえって自分に集中できる感じがありました。

おへその存在感

意識したもう一個の場所がおへそ。おへその場所、って久しぶりに思い出しました。でもおへそに意識をむけると、たしかに自分の真ん中なんだって、急に存在感増。おへそ。わたしのおへそ。

自分では中心だと思っていた場所はもう少し上の位置だったのです、多分みぞおちくらい。先生曰く、「反り腰で肩に少し力が入っている頑張り屋さん」らしくて、腰の力を緩め、肩を下ろしたら重心が少し下がって、やっとおへそと重なりました。

「ポーズっていろいろあるけれど、それに自分を近づけていくんじゃないんですよ。自分が、自分のからだをどうしていきたいか、その延長にあるのがポーズです」

自分のからだの位置、意識の位置。どこまで動いて、どこからうごかないのか。自分と世界との境界線。

あたらしい1年の始まりに、こういう時間をもつことができてよかった。

月に2回から3回くらいのペースでまずは続けていきたいです。



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