建長寺にて、瓜南直子さんの作品を見る。作品名「ムーンダンス」
去年、京都で拝見した。和室に展示されており、何分ぐらいだろう…。私は独占して、この作品と語り合った。ふっくらとした沢山の足。シンと静かだが、明るい月有る夜。衣擦れの音、アンクレットの優しいクスクス笑っている様な、お星様がささやいているよなサラサラした音。そのうちに聞こえる周辺の音。虫の音だったり、川の音だったり…。短い間だったが、不思議な幸せの時を過ごした。

瓜南直子さんに「絵を観たら、色々な音が聴こえて来ました。」とSNSで感想を送ると、優しい心のこもった返信を頂いた。

それから、観○光ART EXPO の事や 瓜南さんのTweetを読むようになったが、去年、瓜南直子さんは帰らぬ人となった。

建長寺はボタン祭りで雨模様だったが、人が出ていた。瓜南さんの絵は千手観音様に守られて、皆さんの感想を楽しく、微笑んでいるように感じた。私が絵に近づいたら、カタンとプロフィール写真が震えて挨拶して下さった。亡くなられても、優しい温かなお人柄は変わらない。合掌。