中国大手ECサービスタオバオの「タオバオ二階」についてご紹介いたします。

「タオバオ二階」の概要

中国の大手ECサービス「タオバオ」のアプリ内では、18:00~7:00までの時間帯限定でオリジナルの動画コンテンツを公開しています。

動画コンテンツは、運営側がピックアップした一部商品に関連するオリジナルストーリーとなっており、ユーザーは縦長ショートムービーとしてそれらを楽しむことができます動画コンテンツでいいなと感じた商品はそのまま購入できる仕組みです。動画視聴リンク

  ✔️動画の長さ：約3〜6分程度

  ✔️動画のシリーズ：「中国の美味しい食べ物」「日用消耗品」など

  ✔️狙い：10~20代ユーザーのタオバオ滞在時間増

​※タオバオユーザーのうちおよそ​35%が10~20代で、タオバオのPVは22:00頃からピークになる [出典]

​今夜、奇妙な世界「タオバオ二階」はあなたを待っている：第一話「鰆の水餃子」

凄いなところ

✔️限定時間、普段使ってる画面から幻想的な世界観にスパッと切り替える

タオバオのPVがピークとなる時間帯を狙い、よりユーザーがタオバオに滞在することを目指して、画面フィードの仕様を変えている。

普段利用しているタオバオ画面は、夜間になると「下に引っ張って更新するとタオバオ二階があなたを待っている」という内容に変更され、ユーザーを異空間の世界に誘導する。

奇妙な雰囲気につつまれる空間のなか、セレクト商品の動画コンテンツが映し出される。

普段のタオバオフィ（引っ張って更新するとタオバオ二階の事前告知）

夜間限定時間のタオバオフィード（引っ張って更新するとタオバオ二階が表示される）

限定時間になるとフィード中心部のタブが「引っ張って更新する」テキスト誘導に変化する

✔️共感を呼ぶストーリーの商品を視聴しながら、商品購入までの操作がスムーズにできる

商品はそれぞれストーリーをもち、その商品の持つストーリーに共感した人は、自分がその商品のファンになり、顧客になるだけでなく、そのストーリーをSNSなどで発信する「メディア」 としての役割を果たしてくれる。

同時に共感を得た瞬間に、気になった商品はそのまま購入ができ。ユーザーが熱い熱情の状態で、購買行為に繋がる仕組みがスムーズに果たしている

※ストーリー事例：鰆餃子がないはずの上海の街で、会社帰りのOLがいつも歩いている街の角に突然テント風のお店が現れた。中に入ったらなんと何十倍大きい環境になり、そしてすぐ海に移してしまい、鰆を釣ることから食べることまでできて、最後にOLは「あの日からあの店を見たことがない」を語った奇妙な物語

共同編集：タクさん、428さん、ForeverTest