ルカ先生、ありがとう!

 ちゃんと帳面をつけて、会社の損益と財務状況を集計することを日本では青色申告という。簡単な売上や経費の集計だけだと白色申告になる。青色申告をするためには、ルカ・パチョーリというイタリアのマルチな修道士が数学の本に書いた複式簿記が基本となる。
 この複式簿記をざっくり言うと、会社の日々の取引を原因と共に結果を勘定科目ごとに表現していく帳面の書き方である。例えば、売上があって、現金100円入金があった場合、売上が増えたことにより、現金も増えることを(現金)100円(売上)100円という一本の仕訳で表現する。勘定科目ごとに右と左で増減を表現し、それにはルールが決められている。ルールに沿って作られた会社の帳面を見ると、いつ何があったのか、いくらぐらいお金がかかったのか、その会社の歴史がわかるのだ。
 会計のお話をするには、やはりルカ・パチョーリの話から始めたかった。同時期に活躍したレオナルド・ダ・ヴィンチもルカ・パチョーリに習ったことがあるようだ。ルカ先生、ありがとう!
 ルカ・パチョーリと複式簿記、レオナルド・ダ・ヴィンチのお話は上記のサイト、下記の本にも詳しく書かれています。よかったら、ご覧ください。
(参考文献)会計の世界史 田中靖浩著 日本経済新聞出版社


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?