～既に済う、既に成る　～

－　完成の象　〜　完成は崩壊の始まり。功に驕らず現状維持に努める時　－

☆卦辞：既濟。亨小利貞。初吉。終亂。（きせいは、とおることしょうなり。ただしきによろし。はじめはきち、おわりはみだる。）

☆彖伝：彖曰。既濟亨。小者亨也。利貞。剛柔正而位當也。 初吉。柔得中也。終止則亂。其道也。（たんにいわく、きせいはとおるとは、しょうなるものとおるなり。ただしきによろしとは、ごうじゅうただしくしてくらいあたればなり。はじめはきちとは、じゅうちゅうをうればなり。おわりにとどまればそなわちみだる。そのみちきわまるなり。）

☆大象伝：象曰。水在火上。既濟。君子以思患而豫防之。（しょうにいわく、みず、ひのうえにあるは、きせいなり。くんしもってうれいをおもうてあらかじめこれをふせぐ。）

キーワード：
過不足なし、終局、窮す、倦怠、油断、安心、完備、そつがない、始め良く後で乱れる、物事裏表あり、現状維持　完成時の戒め、盈れば欠ける、治にいて乱に備える  など

☆序卦伝：有過物者，必濟，故受之既濟。「物に過ぐる有る者は必ず済(な)る。故に之を受くるに既済を以ってす。」
小過の卦の次に既済の卦があります。人に過ぎる才能があって、人に過ぎる行いを成すものは、その行う事が必ず成就します。ですので小過の次に既済の卦があるのです。既済とは、既に成る、成就する、完成する、という意味で、成そうとする物事がことごとく成就するという意味で、人に過ぎた能力があって、過ぎた行いをする時には、志すところの物事が残らず成就する、というのです。例えばですが、完成しました『星マリアのイーチンオラクルカード』ですけれども、過ぎる能力とは、私は勿論、泉麗香さんや友人達の能力が集まり、その過ぎる行いが成就へと導いた、と、自分の人生に擦り合わせ連想する事です。

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