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36 地火明夷(ちかめいい)

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36.地火明夷カードsmallest

~ 光りが閉ざされる、暗くなる、昭かなものが破られる、賢者が隠れ愚者が蔓延る、馬鹿殿に虐められる賢い家臣 ~

- 闇黒の象 ~ 昏暗の世に力を発揮しても妬まれ被害に遭う故、敢えて才能を隠し目立たぬよう、信念を貫きつつ密かに己を磨き、苦難を乗り越える時。明けない夜はない。 -

☆卦辞:明夷。利艱貞。(めいいは、かんていによろし)

☆彖伝:彖曰。明入地中明夷内文明而外柔順以蒙大難、文王以之利艱貞晦其明也。内難而能正其志箕子以之。(たんにいわく、めい、ちちゅうにいるは、めいいなり。うちはぶねみにしてそとはじゅうじゅんもってだいなんをこうむる。ぶんのう、これをもちう。かんていによろしとは、そのめいをくらますなり。うちなんにしてしかもよくそのこころざしをただしくす。きし、これをもちう。)

☆大象伝:象曰。明入地中、明夷。君子以莅衆用晦而明。(しょうにいわく、めい、ちのなかにいるは、めいいなり。くんしもってしゅうにのぞむに、くらきをもちいてあきらかなり。)

キーワード:
夜の卦、暗い意、明るさが失われる、晦まされる、詐欺、欺く、不遇、明知敵視される、反発、嫉妬、妨害、中傷される、低迷、辛労困難多し、傷つく、落ち目、正常を失う、見通しが立たない、力が認められない、隠れる、虐め、無視される、寂しい、人気が落ちる、馬鹿な振り、 など

☆序卦伝:「進めば必ず傷(やぶ)るる所有り。故に之を受くるに明夷をもってす。夷とは傷るるなり。」
晋の卦の次にこの地火明夷の卦があります。あまりに勢いに任せて進んで行く時は、必ず傷つき、敗れる所があります。失敗が必ず出て来るのです。ですので晋の次に夷の卦があるのです。明らかなことが傷つき損なわれる事を意味し、この卦は太陽が地下に没した形ですので明らかな事が傷ついて敗られ、太陽が消え暗くなった姿なのです。晋の卦で太陽が東の方に出て進み、だんだん上にのぼって、南に進み、この夷の卦において、ついに西へ傾き、地の下に没してしまうのです。盛んなものは必ずいつか衰えるものなのですね。夷の卦はそういう場合に処する道が説かれています。

★解説&運勢★

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