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18 山風蠱(さんぷうこ)

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18.山風蠱カードsmallest

~ 腐敗、蠱惑、残骸、破滅したものを建て直す~

− 腐敗の象 ~ ピンチはチャンス。禍を転じて福となす。腐敗混乱は新生革新の時でもあります。絶望せずこれを機に崩れた積み木をより丁寧に積み直しましょう。 −

☆卦辞:蠱、元亨。利渉大川。先甲三日。後甲三日。(こはおおいにとおる。たいせんをわたるによろし。こうにさきだつことみっか、こうにおくるることみっか。)

☆彖伝:彖曰。蠱、剛上而柔下。巽而止蠱。蠱元亨而天下治也。利渉大川、往有事也。先甲三日、後甲三日、終則有始、天行也。(たんにいわく、こはごうのぼりてじゅうくだる。そんにしてとどまるはこなり。こはおおいにとおりて、てんかおさまるなり。たいせんをわたるによろしとはゆきてことあるなり。こうにさきだつことみっか、こうにおくるることみっかとは、おわればすなわちはじめあり、てんこうなり。)

☆大象伝:象曰。山下有風蠱。君子以振民育徳。(やまのしたにかぜあるはこなり。くんしもってたみをふるいとくをやしなう。)

キーワード:
新風必要、刷新、改善、やり直し三角関係、混乱、腐れ縁、共倒れ、親の敗れを調える、年増女が若い男を誘惑、慎重に、色難、誘惑、腐れはじめた食べ物、破れを繕い正す、フェーン現象、不正、不義、壊乱、汚職、破綻、臭いものに蓋、破れ腐れを正す、多事多難、難問の解決 など

☆序卦伝:「以喜隨人者,必有事,故受之以蠱;蠱者事也。(喜びを以って人に隨う者は必ず事有り、故に之を受くるに蠱を以ってす。蠱とは事なり。)」
随の卦の後に蠱の卦があります。悦び楽しみ人に随う時は、必ず善い事悪い事、色々な事故が出て来るものです。善い事もありますが、残念ながら悪い事も出て来てしまいます。自分が悦び楽しんでいるので、人が自分に随ってきたり、また、自分も人に随う時は、つい気が緩み、または安楽に耽り溺れいろいろな悪い出来事が起きてしまいます。このような時、気を引き締めていれば悪い事故は起きないでしょうけど、悦んで随い合っている時というのはどうしても悪い事故が出てきがちです。ですので随の卦の次に蠱の卦があるのです。蠱という字はお皿の上の腐ったものに虫が沢山わいているという気持ちの悪いカタチで、器物を虫が食べているのです。これは当然ながら悪い事故として見ています。互いに随い合い、気が緩んで楽しみが長く続くと慣れ合い故、事故や壊れ、崩れが出てきてしまいます。蠱はその、事変を示す卦なのです。

★解説&運勢★

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