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独り易学研究会 厳しい父親が娘の夜間外出を心配し 山地剥の初爻

さて、本日は昭和29年の易学研究より易と卦と筮、実占輯録から、「厳格で夜間の外出を禁じていた娘が放課後、親戚のところへ行くと言い残し登校したと妻から聞かせて心配になった。娘は無事帰宅するのか?」についての占いについて、お話ししていきましょう。

昭和29年頃でしたから、今の平成の時代とは違い、頑固で厳しい父親が多かったのは察しますが、平成の時代になっても、矢張り私などは娘の帰宅時間が少しでも遅いと心配し、LINEや電話で確認をしてしまいます。当時はそういった便利なものがありませんでしたものね。夜間の外出を禁じていた、というのは厳しいなあと思いますが、それも親心だったのでしょう。今では考えられませんが。

さて、娘は父親へ言えば絶対に禁止されると思い、登校の際母親にそれとなく伝えて出かけたのでしょうけれど、それを聞かされた父親は心配で心配で仕方がありません。無事帰宅するかどうか占ってみましたところ、山地剥の初爻。時間は夜の11時半、場所は易友の家に用事があっていらしたらしく、家で待つことができなかったようです。さて、貴方なら如何解釈しますか??? お嬢さんは無事なのか、帰ってくるのか、如何なのか。

易友は「山地剥かあ、何だか嫌な卦だねえ。事故が起きねば良いが」と、心配顔。卦を見ただけですと、あまり宜しいようにはみえませんものね。どちらかといえば心配な卦です。
物騒な夜間、うら若き娘、父親にとっては頭痛の種、それに追いうちをかける易友の心配顔。

私もこの卦を、そして得た爻をじーーーーっと穴のあく程見ました。もし、私の娘だったなら、という気持ちになり、とても真剣に見ました。

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