26 山天大畜 (さんてんたいちく)
~ 大いに蓄積(畜養)する時 ~
−大いに畜め養う象 ~ 天の偉大な道徳才能を自らの中に養い貯える −
☆卦辞:大畜。利貞。不家食。吉。利渉大川。(たいちくはただしきによろし。かしょくせず。きち。対戦をわたるによろし。)
☆彖伝:彖曰。大畜、剛健篤實輝光、日新其徳。剛上而尚賢。能止健、大正也。不家食吉、養賢也。利渉大川、應矣天也。(たんにいわく、たいちくはごうけんとくじつにして、きこうひびにあらたなり。そのとく、ごうのぼりてけんをたっとび、よくけんをとむ。《よくけんにしてとどまる》おおいにただしきなり。かしょくせずきちとは、けんをやしなうなり。たいせんをわたるによろしとは、てんにおうずるなり。)
☆大象伝:象曰。天在山中、大畜。君子以多識前言往行、以畜其徳。(しょうにいわく、てん、やまのなかにあるはたいちくなり。くんしもっておおくぜんげんおうこうをしるして、もってそのとくをたくわう。)
キーワード:
実力を養う、大志を抱き好機を待つ、畜める、大器晩成、内容充実、小を積んで大をなす、密かな努力、心中苦労あり、隠し財産 など
☆序卦伝:「有無妄然后可畜,故受之以大畜。(无妄有りて、然る後に畜(たくわ)ふ可し。故に之を受くるに大畜を以ってす。)」
无妄の卦の次に大畜の卦があります。一点の妄念邪念なく、誠実な真の徳を持つ事で、後に大いにものを蓄えることができます。この、大いなるものとは何かと言いますと、色々な大きなもの、何でも当てはまります。大きな徳、大きな才能、大きな人物、大きな財産、大きな事業等、何でも全てに当てはまります。それらの大きなもの、それは皆、真実にして一点の邪念妄念のない徳があってこそはじめてできるのです。ですので、无妄の卦の次に大畜の卦があるのです。
★解説&運勢★
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