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独り易学研究会 知り合いから久しぶりに会いたいと電話があり火雷噬ごうの三爻

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さて、本日はと〜っても古い、今から76年前の、昭和16年3月、易学研究より、磯田英雄氏の占例について考えて行きましょう。

磯田氏は学校の教員をやっていたようで、始業式が済んだ職員室で、机の中を整理していたところ、一つ置いた机に座っている同僚のN先生が、
「今、Tから電話が来たのだが」
と、話しかけて来られたそうで、Tという人物の事を尋ねましたら、同期の卒業生で、今迄そう親しくもしていなかったのに電話で、一度会いたいが今日都合は如何かと、言って来たのだけど、どんな事で会いたいのかわからないとのこと。詳しく訊いてみると、暮にも電話があり、都合が悪いので断ったところまた、電話があり、特別に会わなければならない事もなく、二人だけで新年会というのも考えられない、という話なので、磯田氏が筮してみると、火雷噬嗑の三爻を得ました。

さて、この卦爻を見て、貴方はどのような用事だったと思いますか?私は一度、似たようなシチュエーションで、似たような用事が先方にあった事を思い出し、その時も同じく、この、火雷噬嗑三爻を得ましたので、時代は変わっても、人の考える事、行う事というのは常なのだなあ、と、思いました。
当時の事を思い出しましたので、今回はあまり悩まず、これは。。。と、思いました。磯田氏も、私と同じ考えのようで

「何かしら良くない感じがするね・・・」と、話し始めました。
でしょうね、と、私も思いました。だって、噬[月|昔]肉。遇毒。小吝 。无咎。 (せきにくをかみ、どくにあう。すこしくりん。とがなし。)ですもの。(~_~;) 悪い卦ではありませんが、あまり嬉しい誘いではないのでは、と。

磯田氏は、私と同じ考えをN先生に伝えました。

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