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心を癒すパッションフラワー 〜 ハーブコレクション

パッションフラワーのご紹介

写真のお花をよ〜〜くご覧になってみてください。

この不思議な形のお花を咲かせるハーブの名前はパッションフラワーです。
パッションフラワーのお花はちょっとグロテスクですね。

雄しべが3つに分かれてちょうど時計の針のように見えるので、日本名はチャボトケイソウ(時計草)と言います。
花びらも時計のように丸く広がっていています。面白い形だなとつくづく思います。

つる性の植物なので、パッションフラワーを育てて緑のカーテンを作ることが出来ます。

クルクルと巻いているツルの様子がわかるでしょうか。

どこに育っているのか?

通常は暖かい地方に育つので、鹿児島で多く見かけると聞きました。
実際に行って確認したわけではありませんが、ハーブ園では温室の中で育っている様子をよく見かけます。このページに掲載している写真はすべて、2019年5月に神戸布引ハーブ園の温室で撮影してきたものです。

この日は、日本アロマセラピー学会が開催され、私はハーブについての教育講演をさせていただきました。とても素敵なハーブ園の中で講演をさせていただけたのは、本当に幸せだったなと嬉しく思い出します。

パッションフラワーの成分と働き

パッションフラワーの特徴成分は、何と言ってもアルカロイドとフラボノイドが多く含まれていることだと思います。

アルカロイドの中でも、ハルマン、ハルモールという成分が含まれていて、鎮静・鎮痙作用が中枢神経に直接働きかけます。

同時にフラボノイドのアピゲニンも入っているので、更に鎮静作用が高まり、人の心にとても優しいハーブだということがわかります。

不安な時、眠れない時、痛い時に・・・

「植物性の精神安定剤」というニックネームが付いているほどに、心が疲れている時、不安な時、眠れない時に優しく働きかけてくれます。

痛みにも良いとされているので、頭痛、腹痛、歯痛などで悩ましい時や、緊張による頻脈にも心強い味方です。

オススメのブレンド

パッションフラワーは、シングルで飲んでも良いのですが、出来ればブレンドをする方がより飲みやすくなる上に、多方向から働きかけるのでオススメです。
心に優しいハーブなので、同じように優しいハーブを集めてブレンドすると、様々な相乗効果を期待できます。ジャーマンカモミールやリンデン、オレンジフラワーなどは相性が良くてお墨付き。

私も、これらを含めたハーブをブレンドして『チャーミングカモミール』というブレンド名をつけました。

私自身も仕事のことが気になったりして、神経が高ぶって眠れない夜には、いつもお世話になっているブレンドです。

2021年に開催された日本アロマセラピー学会の教育講演では、このカモミールの夢を活用して得た結果をデータにして発表させていただきました。

とっても個性的なパッションフラワーは、私たちを元気にしてくれる本当に素晴らしいハーブです。安心して使えるハーブなので、皆さまも必要な時にパッションフラワーのハーブティーを飲んでみてくださいね。

※パッションフラワー(時計草)にはたくさんの種類があります。ここでの解説は、チャボトケイソウ(Passiflora incarnata)について記載しました。

マリアリーフ 入江泰子

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