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合わない会社からはすぐに離れるべき

最初にまず申し上げておきますが、今回は、ある程度物議を醸しだすかもしれないことを記事を書いてみようと思います。

それは、
あなたが、直感的に合わないと感じる会社からはすぐに離れるべき
ということです。

今の時代であれば同じように感じる人もいるかもしれません。

しかし、私が新卒で社会人になった約20年前の時代に、このようなことを言うと、
「甘えるな!」
とお𠮟りを受けていたことでしょう。
実際、当時の私自身もこのようなことは考えられないことでした。

当時は、仕事がどんなに苦しくても、
「石の上にも三年」
ということで、最低でも3年間は勤め上げるのが、「常識」でした。

しかし、あれから徐々に時代の価値観は変化していき、今ではこういった考えに賛同してくれる人も多くなりました。

なぜ私が上で述べたような考えを持つように至ったのかについて述べてみます。

それには、過去約20年間のサラリーマン生活における9回の転職で得られた気付きが基になっています。

私は、何年間働いても明らかに向いていないと感じる会社で働き続けたことが何度かあります。

当時は、嫌でもがんばって続けるのが男として当然だ、という観念を信じていたのです。
少年時代に大好きだったおばあちゃんにいつも言われていたことが、そういった思い込みの形成に大きく影響していたと思います。

しかし、後になって気付いたのは、明らかに自分が向いていないと分かっている会社で働いて得られたのは、幾ばくかのお金と職務経歴書や履歴書に書く材料だけでした。

そのために失ったものは、若い時の貴重な時間、自分で考えて仕事を創り出す創造力、好きなことをやる十分な機会、他の会社に行っても使えるつぶしの利くスキル、などたくさんあります。

仕事が辛くて人生の路頭に迷いこんでいたため、いろいろなカウンセラーさんに相談したりしました。

私の本心は今とは違う生き方をすることでした。

しかし、家族のことや将来のことなどを考えると、思い切った行動に移すことが出来なかったのです。

今では、
「明らかに自分に合わないと感じる仕事からはすぐに離れるべき」
と、はっきり断言することができます。

多くの人は、今の仕事に全く向いていないことを本心では知りながらも、生活があるからとか、お金が必要だからとか、転職するのが大変だからとか、さまざまな理由を付けて、状況を変えようとはしません。

ホメオスタシス(生体恒常性)は、元々生物学の用語ですが、私たちの潜在意識にも同じようなホメオスタシス機能があります。

潜在意識は、たとえ今がどんな状況であっても長い間その状況に居た場合、その状況から変化することを拒む性質があると言われています。

それはそれで潜在意識にとっては、ある意味安心しているため、ますます状況を自ら変化させることに抵抗を感じてしまうわけです。

私の場合、明らかに向いていないと分かっていながらもサラリーマンという働き方を20年間も続けてしまいました。

しかし、20年目のとき、うつ症状や自律神経失調症に陥ったことで、まともに仕事ができない状態となり、それまでの仕事を辞めざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。

もし、病気によって働けなるようなことがなければ、未だに悶々としながら働き続けていたかもしれません。

たとえどのような状況であっても、得られることや人生における何らかの気付きはありますので、かりに今の仕事が全く向いていないとしても、それを続けるという生き方も、もちろん有りです。

ただ、「幸せに生きる」という、人生において最も重要な目的を見失ってしまってはいけないのです。

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