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Netflixでデジタルマーケティングが学べる?『世界のレンタルハウスを大改造』で学ぶトピックス

インドア派の自分はNetflixを見てダラダラする休日が大好きです。今日はそんなNetflixから、自分が今気に入っている『世界のレンタルハウスを大改造』についてご紹介します。この番組の特徴は、毎回異なるデジタルマーケティングのトピックスがわかりやすく紹介されること。各ケースの目的別にそって「手段としてのデジタルマーケティング」を知ることができ、とてもおすすめです。

『世界のレンタルハウスを大改造』とは?

『世界のレンタルハウスを大改造』(原題”Stay Here”)は一言で言えば「リフォーム番組」。日本の番組でいうとリフォームの達人である「匠」が家族が抱える住宅の悩みに立ち向かう『大改造!!劇的ビフォーアフター』に似ています。

「家族が幸せに住める家を作る」ための『劇的ビフォーアフター』との大きな違いは、それぞれのケースの目標を「貸別荘ビジネス(Vacation Rental)を成功させること」においている点。そのため、番組でも家のリフォームやインテリアの割合が半分、後の半分はそれをどう貸別荘ビジネスとして成立させるか、ということに割かれています。『劇的ビフォーアフター』では建築家や工務店の人が務める「匠」の役割も、『世界のレンタルハウスを大改造』では、デザイナーのジュヌビエーブと不動産ビジネスのエキスパートのピーターが二人でつとめます。毎回オープ二ングで流れるポイントも「Travel 」「Design」 「Experience」 「Profit」と建物リフォーム以外の部分が強調されるのが印象的です。(個人的には、「ここがインテリアじゃなくてエクスペリエンスなんだなー、としみじみ思います。)

番組内で語られるデジタルマーケティングのトピックス

私が特に注目しているのは、多くのケースで紹介される「デジタルマーケティング」のトピックス。毎回紹介される貸別荘ビジネスのケースを成功させるため、毎回ピーターが茶目っ気たっぷりに「マーケティング施策」をレクチャーしてくれます。当たり前ながら、ほとんどのマーケティング施策がデジタルマーケティング施策。例を挙げるとこんな感じ。(note初心者なのでnoteで表を入れる方法がわからん・・・・。)

専門家ではない物件オーナーに向けて語られるので、それぞれのケースの課題、それに対する施策の目的とTODOが非常に簡易に語られています。デジタルマーケティングに関する用語(例えば「SEO」「PPC」)やトピックスというのは、内容も専門的で難解、デジタルマーケティングに携わっていなければ関係がないというイメージを持つ人が多いと思います。
そんなデジタルマーケティングのトピックスが、多様な人が見るNetflixの、マーケティングに関係がない一般向けの番組で語られることに非常に驚きを感じました。この番組がテーマにしている「旅行」「不動産」のように、生活のあらゆる面がデジタル化している中、専門家だけが知っている特殊技能ではなく、一般の人々が使うツールに変わってきているということをまざまざと感じました。

繰り返し語られるユーザーの「体験」にフォーカスすること

もう一つ印象的だったのは、この番組で「Experienc (体験)」ということが頻繁に語られること。『劇的ビフォーアフター』が、そのタイトルの通り「住宅という建物の変化」にフォーカスした番組であるのとは対照的に、貸別荘事業を盛り上げるため、「その場所に合った体験を提供することの重要性」がほぼ毎回語られています。
また、その「体験」というのも、いわゆる有名な観光地を訪れる、というような体験ではなく、「この貸別荘に泊まるからこそできること」「貸別荘オーナーの目線から見てぜひ推奨したいこと」、といったユニークな体験にフォーカスが当てるようアドバイスされているのが特徴。例えばオースティンでは「テキサスバーベキュー体験の指導」を受けプールサイドでバーベキュー体験を演出できるように、BrooklynではRainbow Bagleで有名な”The Bagle Store”と交渉し、その貸別荘オリジナルのベーグルを提供する、といった具合。

ガイドブックに載っている体験ではなく、ユニークでオンリーワンな体験づくりに力をさくようにアドバイザーの2人が強調しているのが印象的ユーザーが求めるものが、他の人と同じ体験ではなく、One & Onlyな体験に移行していることを表しているように思います。

ということで、1話完結ですごく見やすい番組なので、ぜひ一度ご覧ください:)


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