表題から、かなり賛否両論生みそうな言葉で書いてしまいました。
結論、意味がないです、という内容ではありませんのでご安心くださいね。


久しぶりの記事なので改めて自己紹介から。

タッチの世界に踏み込んだのは、ベビーマッサージ講師として活動を始めた2021年の春のこと。資格取得後から、ありがたいことに活動スタートから現在まで、対面・オンラインともにお教室は満席。現状に満足することなく大好きなママや赤ちゃん、お子さんにより良いものを届けたいと、日々考えブラッシュアップすることが、仕事の愉しみになっていました。

「なぜそんなレッスンができるの？」「マリエさんのレッスンの人気の秘訣は何？」と、ありがたいことに同じ子育て支援や親子向けお教室をされている講師のみなさまからお問い合わせやご質問をいただく機会が増え、数々の個別サポートや単発講座なども行わせていただいてきました。

その中で、「なぜ私はタッチケアを伝えるのか」という問いに立ち返る機会が幾度となくありました。どうしても惹かれてしまう「ふれあい」という世界。どうしても伝え続けたいと心が震える世界。自分が我が子とベビーマッサージ教室に行ったこともなく、してあげたこともなく、それなのになぜか脳天を撃ち抜かれたような衝撃が走り、「大切なことはここにつまっている（気がする）」と直感で学びを決めたあの日から。人間の本能的・生物的に必要な心と身体とタッチの深いつながりが、私に教えたタイミングだったのだと思います。（この話は後日。）

ハートフルネスタッチケア協会の資格講座説明会でもよくお話をするのですが、私は協会をつくることや、資格講座をつくることなんかに、そもそも全く興味はありませんでした。

題名にも書いた「資格講座なんて意味がない」は、過去の私が薄々どこかで感じていたことです。意味がないですよ、と断定する意図ではありません。「（民間）資格を取得したものの、蓋を開けてみるとたったこれだけ？と感じる内容だった」「学んだ気になるだけで、その後活かすことがなかなかできない」「時間とお金がかかっただけに感じる」。ちまたにそのような形の資格講座が多いことを知ったり、実際に前述のような受講者や修了者からの声や情報が多いことが気になっていました。（私自身は資格に背中を押してもらえた人間なので、とても感謝しています。）

でも、必要としてくれている人がいてくれ、独学ではできない資格講座をつくることで、学ぶ人だけでなく、その先にいる親子さんが「本当は」大好きなものや大切にしたいことを、「本当に」大好きであると言えること、大切にしたいといえるようになることが、すでに私の使命の道筋の上にあると強く感じるようになりました。
たくさんつまずき、ひねくれ、拗ね、諦め、でも諦めれなくて立ち向かってきた私だから伝えられること。まとめられること。知っていること。経験したこと。学んできたこと。すべてつめこもう。知っていることを知らなかったことにすることはもうしない。見て見ぬふりすることは、もうやめよう。それも大きな原動力でした。

胸を張って誇りと愉しみと喜びを持って、我が子と自分を愛せること。
胸を張って誇りと愉しみと喜びを持って、タッチケアや自分の活動や想いを伝えること。

これはどちらも根源は同じ。「自分がこの世界で生きていく意義を、自分でつくり、良しとしていける力」です。

資格講座を受けたから安心、資格を取ったから満足、だけにはしたくない。SNSも本も情報は有り余るくらいに得ることができる。科学的に証明されていることは山ほどあり、いいことは何か分かっていて、それでも変われない人でいっぱいなのはどうしてでしょうか。

「誰かと学ぶこと」「誰から学ぶかということ」その環境が生み出す力もあるということ。それを、資格講座という形にしたからこそ、実感できるカリキュラムにしています。

ひとは一人では生きていけないから、人間社会に拗ねず、他人のことも自分のことも諦めないためにも（こどもたちにも、そう信じられる未来を残したいですよね）、「つながる」「ふれる」をぬくもりとして感じられる人であるために、協会という形でつながりをつくり、同じ想いで伝えてくださる方と一緒に成長していきたいと思っています。誰かがいるから頑張れる。わたしが人間のことを嫌いになれない理由のひとつ。可愛くて健気で大好きな性質のひとつです。協会のメンバーのみんなで、尊重しあい、感じあいながら育んでいけたらいいなと思っています。

資格で磨かれる。資格で自信がつく。学んだことで、見える世界が変わる。学びを深めて、自分の強みやこだわりを知る。それは、とても楽しくて幸せなことは間違いありません。資格講座のあるべき姿だと思っています。

これからの世界基準の教育基本方針になるであろう、インプットだけでなく、自分の頭で考え答えを出すことに重きを置きながら、まずは私たち大人がその努力を厭わず、自分のための学びを深められますようにと心を込めて。

楽なこと、近道、即効性、効率的・効果的なものはとても魅力的ですが、その後の歪みも大きいです。自分がやる「目的」を大切に見つめながら、タッチを通して日常の「当たり前の何気ない情景」「こんなことが何になる？」が大きく自分や大切な我が子や大切な誰かの人生を彩りあるものにしてくれること。その人としての大原則を、知る人が増えるといいなぁと願っています。