東京在住の同級生2、3人でピアノを弾き合う楽しみができて今回は初出張。地元関西での開催となりあと1人参加予定でグランドピアノを予約した。

その日集まる他の同級生にもぜひ友人の名演奏を聴いて欲しくてよかったら聴いてね！ということで楽譜を忍ばせた関西旅行。練習もできないまま当日を迎える。

雑居ビルの3階の鍵を指示に従って開けて自分で電気をつけて入るのね〜ちょっと想定外。そしてお賽銭箱のようなところに料金を入れる。性善説な感じが良い。おやつが置いてあったりしてきっと若いバンドマン御用達。

ガヤガヤと総勢7人で狭い部屋に入り椅子を並べるや否やさっさと自分の演奏を済ませて安堵。ボロボロだったけど今日はプレーヤーではなくマネジャーに徹するとは心のつぶやき…ベートーベン ソナタ、練習不足がそのまま現れた。

2人目に飛び入り参加の同級生が、私クラッシックはダメやねんと言い中島みゆきさんの『糸』を弾き語り。歌詞も染み入るお年ごろ、グッときます。続く『ひまわりの約束』では涙ぐむ友人もいて本当にサプライズな演奏会に。

3番目はしっかり練習している友人のメンデルスゾーンとドビュッシー。グランドピアノの音色が存分に響く。特に『五月のそよ風』が好きという彼女は『アラベスク』も暗譜に挑戦して曲の終わりまで手を抜かない。習うべきところがたくさんあった。

トリこそ私が関西勢に聴いてほしかった『幻想即興曲』。10代のころ習っていたピアノを自分でおさらいしてYouTubeを聴きながらブラッシュアップする彼女はすべて暗譜で何曲も披露してくれた。『エリーゼのために』もこんなに素敵に仕上がるのね〜とうっとり。『乙女の祈り』を弾くには小さすぎるように見えるその手にあとでみんな大きさ比べ。

ことの発端を辿れば4年ほど前にこの日ドビュッシーを弾いた友人が我が家に泊まりに来た時に暇つぶしにピアノを弾きあったこと。うまく弾けなくとも平気な間柄。練習してはレンタルピアノ、も回を重ねてきた。今回は初めて弾かない人も来てくれてなんだかとても感動したらしい。

ほんの少しの思いつきからこんなに楽しいイベントが出来上がることに胸がいっぱいになる。ピアノの楽しみの輪が広がってしあわせ。練習中という前置きなしに披露できる曲をひとつ作りたい。泣いていた友人も次回は弾いてくれると言って皆また日常に戻った。

連休明けは雨で始まりましたね。寒かったり暑かったりですが健康第一で過ごしましょう♪