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月に興味を持ち出したキッズへ

こんにちは。中学受験生に算数と理科を教えたり、保護者のカウンセリングをしたり、中学受験をトータルサポートしているまりかです。

今日は友人の京野さんから
「月に興味を持ち始めた息子に親がどう話をもっていけばいいのか」
と質問を頂いたのでそのアンサーnoteとなります。
理科の質問、私の専売特許ですね。ようこそいらっしゃいました。

子供がなにかに興味を持ち始めたら

子供がなにかにアンテナが立ったら。
親としてはなんとかしてそこを広げてあげたいですよね。

中学受験生を教えているので理科が苦手な子にたくさん接します。
そういう保護者とお話をすると、「私理科が苦手で…」とお話をされるんです。
でも親が何でも知っていて子供に教えられる状態になっている必要って無いと思うんです。

むしろ、子供の「わからない」をきっかけに親子で一緒に調べたり、実物を見に行ったり、同じ目線で始めてみたらいいと思います。

・親がわからなくてもむしろ一緒に調べてみる
・なるべく五感で触れられるようにする(触る、嗅ぐ、絵に書いてみるなど)
・ザ・勉強のためというより家族団らんとしてゲーム感覚で行う

このあたりを意識しています。

植物が中々覚えられないのであれば、一緒に川辺に行って季節の草を見つけてみる。
ただそれをやるのではなくせっかくならゲーム感覚で。
テキストに載っている植物を時間内に多く見つけたほうの勝ち
とか
たくさんの色の植物を見つけたほうが勝ち
とか。

私がよく使うのはビンゴです。
既存のビンゴカードにシールを貼って出会いそうな動植物の名前を買いたり

割高ですが無地のビンゴカードを買って書き込んでも

「おさんぽビンゴ」などの商品もあります

いくらテキストを何度も解かせても、実際に自分で作ってみたり体験してみたりしたものでなければ理解できるようにはなりません。
そのあたりはこちらに書きましたので是非に。


月・地球・太陽の関係

月の形が毎日変わったり、同じ時間に空を見ても毎日月が移動して見えるのには地球と太陽との深い関わりがあります。

太陽の周りを回る地球。
そしてその地球を回る月。

太陽地球月の位置関係

月は自分で光を出して輝いているわけではなく、太陽の光が当たって光って見えます。
月の半分(太陽側)は光って、月の半分(太陽と反対側)は光っていないわけですが、月が地球の周りを回っているため(公転)、地球から見て月がどの位置にいるかによって満月になったり、半月(上弦や下弦)になったりするんですね。

しかも地球が毎日約12度ずつ回っている(自転)ので、月が真南に来る時刻は毎日約50分ずつずれていきます。

さて。こう言われても、はて、ってなりますよね。
なので実際に「見てみる」事が必要になります。

おすすめの絵本

というわけでここからは月に興味を持ち始めたお子さんにおすすめの本をご紹介。

月のふしぎ

月に疑問を持ち始めた幼児におすすめです。

なんで月は光るんだろう?形が毎日変わるんだろう?そんな月のふしぎにせまる本です。


月のひみつシリーズ

3部作の月のひみつシリーズ。
先程のに比べるとちょっと難しくなりますが小学生まで長く使えるかと思います。

わたしたちに身近なようで、意外に知らない月。
このシリーズでは、月によって起こる現象のしくみを、豊富で美しい写真とイラストで、やさしく、わかりやすく解説します。
本巻『月のかたち』では、満月から次の満月までの約1か月間、月のかたちが日々変わっていくようすを追っていきます。
月のかげは、どのように大きく、そして小さくなっていくのでしょう? 空の色は、同じでしょうか?
いっしょに、見ていきましょう。

https://edit.303books.jp/works/623

絵を書かれた方のHPで少し中身が垣間見れます。

ポスター

お風呂に貼れるポスター。
月以外の天体の大きさの比較もできます。


世界でいちばん素敵な月の教室

こちらは小学生などお兄さんお姉さん向きではありますが見た目が美しい本。
Kindle Unlimited対象なのでちょっとDLして見てみてはいかがでしょうか。

はじめてのなぜなにふしぎえほん

こちらは月に限らず子供がよく疑問にもつ「なぜ?」に答えてくれる絵本。
日本科学未来館監修という言葉の安心感。

うちゅうのふしぎ

月から派生して宇宙に興味を持ったらこちらも。
めくる絵本なので楽しく読めます。


実際に体験しよう!

植物や動物なら実際に見に行って触ることが可能ですが、月を触ったり外側から観察することは(今はまだ)簡単にはできません。

プラネタリウムに行こう

プラネタリウムと聞くと星空だけなのかと思いきや、最近は各所いろんなテーマで星空を写しています。
こちらのプラネタリウムでは「AI探検隊 月のヒミツを調査せよ!」というタイトルで月にフォーカスしたプログラムがあるんです。

天文台に行く

プロの望遠鏡で一度見てみると迫力に感動すること間違いなし。

国立天文台は一般の方にも開かれた研究施設です。
申込不要で行くことができます(日中)。

夏になると夜の親子観察イベントなんかもあったのでぜひに。

望遠鏡

肉眼で見るよりも望遠鏡で見るとよりリアルな月を感じられます。

①学研の望遠鏡(科学と学習)

初めての天体望遠鏡としておすすめ。
月の模様がきれいに見えます。

②国立天文台プロデュース

こちらは先程出てきた国立天文台、ガチの天文のプロが作った望遠鏡。
こちらの方がちょっと高倍率。土星の輪も見れます。

太陽・地球・月の模型

「太陽の周りを回る地球の周りを回る月」ってイメージすごく難しいですよね。「宇宙にちょっと行って見てくる」とかもできないし。
そんなときは模型です。
自分で組み立てられるので工作の楽しさも味わえます。

楽天にも「トイザらス限定」って1299円であったけどこれって同じよね…

体を使って体験だ!

以前月食のnoteにも書きましたが改めて。

①太陽地球月ゲーム

まず、1人が真ん中に立ちます(太陽役)。
その周りを反時計回りに1人が回ります(地球役)。
回る地球の周りを反時計周りに1人が回ります(月役)。

我が家では太陽役は私と愛犬、地球役が子供、月役が夫です。
相当目が回るので月役はおすすめしません。
太陽役の私は…微動だにしません。

ゲームと名付けていますが子供が楽しめるためにつけただけで勝ち負けはありません。子供が「ねーねー太陽地球付きゲームしよー!」と言ったらパパはげんなりです。

②懐中電灯を使った月食再現

部屋を真っ暗にします。
太陽役の人が懐中電灯を持って地球の方を照らします。
月役の人が地球の周りを回っていると、地球の影に入ると月に光が当たらなくなります。これが月食。

もしくはダイソーで丸い発泡スチロールをゲットしてみると外側から客観的に光の当たり方が見えます。

ほぼ日のアースボールを使うとよりリアル感が。

ほぼ日のアースボール、国名がなくて買うの延期してたんだけど、国名入りが出たのね!!


2022年11月8日は皆既月食(天王星食も!)

さて、月に興味を持ち始めたキッズに朗報です。
11/8(火)は皆既月食です。

しかも今回は月食の間に天王星という惑星が月に隠れてしまう「天王星食」も同時におこります。
月食と惑星食が同時に起こるのは次は322年後なんだとか。

より月に興味をもつこと間違いなしですね。

書を捨て、野に出よ

小学生の理科を教えていると、本当に子どもたちに「体験」が足りないんです。
虫眼鏡で新聞を焼くとか、ナズナのハート部分をちょっとめくってペンペンと音を鳴らすとか、ベテルギウスは赤いとか。
一度経験したらずっとその先も覚えているのに、机の上でテキストだけで覚えようとしても何度やっても無理なものは無理なんです。

我が子がなにかに興味を持ったら。
あの手この手で子供が実際に体験できる方法を模索します。

手品が面白いと言ったらマジックバーに行き手品グッズをダイソーで買い、
野菜に興味をもったら農業体験に行き。
料理に興味を持ったら子供用包丁を買い。
茶室に興味をもったら和菓子づくり&抹茶体験に行き。

触覚、視覚、嗅覚、味覚、聴覚。
あらゆる感覚で体験できるように。

その時は
「ふーん」
くらいで通り過ぎるものもあとから目覚めたりすることもあるし、目覚めないこともあるかも知れません。

でも「なんでだろう?」って思ったことには全力で向き合いたい。
そしてそれは「タスク」としてでもなく「教育」や「おべんきょう」としてでもなく、親もいっしょに楽しむことも大事。

なんだかえらそうになってしまいましたが。
子供の「なぜ?」をキャッチして徹底的に「体験」していきましょう。



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