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セリエA 第3節 エラス・ヴェローナ - ミラン採点


総評

勝たなければならなかった昇格組との一戦。前半の中頃に退場者を出し、優位になるかと思いきや、ドン引きで守備ブロックをガチガチに作られたことでかえって試合は難しくなった。前半はそのブロックを崩しきる手立てがなくただスソで殴っていたが、後半はレビッチが入り状況は好転。左サイドではジャンパオロ式4-3-3の片鱗が垣間見え、右サイドではジャンパオロっぽさもあるがだいぶリーノ式のままでスソで殴っていた。アタッキングサードでの決定力とプレー精度は欠いていたが、崩しのアイディアが皆無であった昨シーズンに比べ、こうやって崩したいんだろうなみたいなパターンはいくつも見て取れた。特に左サイド。ジャンパオロの修正力とレビッチにはそれなりに期待が持てると感じた一戦。


No.99 ドンナルンマ - 6.0

この試合でも神セーブを見せる。2連ストップすごかった。

No. 22 ムサッキオ - 6.5 🏆

守備に奮闘。この試合は特に良かった。退場も誘発(?)した。

No. 13 ロマニョーリ - 6.0

いつも通りの安定したプレイ。守備陣として危なかったシーンは、ポストを叩いた1本くらいか。

No.2 カラブリア - 6.0

攻守にわたり奮闘していた。ポストを叩く惜しいシーンもあった。攻撃でもうちょっとやって欲しかった気もするが、右サイドはスソ依存度が高すぎるので、マイナス評価もしづらい。最後の退場は意味がわからないので、もちろん採点には考慮していない。

No. 68 リカルド・ロドリゲス - 6.0

レビッチ投入後の左サイドで、レビッチ、チャルハノールと3人でジャンパオロ式433の一部を見せてくれた。この3人は戦術理解度が高いのだろう。属人的ではない攻めを作り出し、結果かなり良かったのでは。6.5くらい点を与えても良い気もしたが、ビシッとパスを入れて欲しいところで精度が出ないことが、ちょいちょいあったので他に名前を挙げた2人よりは低めに。

No. 20 ビリア - 6.0

前半退場者を出したあと完全に消えていたが、攻めの仕組み上そうなってしまった感もあるので、その点マイナス評価しすぎるのもかわいそうかと。後半はフォーメーションが変わったことで、頻繁に行われるサイドチェンジの経由点としてスムーズに仕事をしたし、PK獲得に至ったチャルハノールのシュートはビリアの縦パスから生まれている。

No. 10 チャルハノール - 6.5

前半は正直パッとしなかったが、後半は打って変わって左サイドで良い攻めをし続けた。PKを獲得するシュート、取り消しになったピョンテクが押し込んだシュート、そのどちらもがチャルハノールのシュートである。試合終盤の攻撃時には右サイドにまで、顔を出していた。

No. 79 ケシエ - 5.5

スソとカラブリアと右サイドでの攻撃を牽引した。スソがボールを持つとデコイでスペースをあけ、スソのカットインをサポートするシーンが何度も見て取れた。ただボールが絡むと、落としのパスの雑さやタイミングのちょっとしたズレなど、雑さが随所に目立っていた。いつものことではあるが、ケシエが改善しないと、右サイドの攻撃の質も良くならないのでは。

No. 39 パケタ - 5.5

なかなか良いプレーを見せることができずに前半で退く。トップ下におけるジャンパオロの求めることを、理解していないのか理解した上で個性あるプレーを選択しているのわからないが、前半なかなか効果的は働きを見せることはできなかった。メッザーラでは比較的にシンプルにプレーするのに。

No. 8 スソ - 6.0

この試合もよくよく叩かれていたスソさん。とは言っても、ピョンテクの頭をかすめる惜しいクロスやシュートもガンガン打っていた。レビッチが決め損ねたのもそう。もう少しキレがあれば、2ゴール/アシストぐらい決めていたのでは。知らんけど。後半の左サイドを見るに、今後スソ依存度も下がっていく印象は十分に受けた。このまま順調に行けば今後は、スソの調子に勝ち点が左右されることもなくなるだろうし、あくまで1つのストロングポイントと言った存在になるだろう。

No. 9 ピョンテク - 6.0

PKでゴールを決め、チャルハノールとのワンツーから得点の匂いを感じさせるなどしたが、ポストプレーは相変わらずにからっきし。ただ、4-3-3だと4-3-2-1(1-2)よりもフィニッシュワークに注力するような構図になる印象を受けたので、今後その荒いポストプレーもそう気にならなくなるかも。5.5にしようとしたが、PKとはいえ点を決め、取り消しになったとはいえ押し込んでいるので6.0にしておく。

No. 18 レビッチ - 6.5

後半から投入され、ミランでの初出場を果たす。RRやチャルハノールと指示を出し合いながら初出場とは思えないプレーをする。もちろん、選手間の連携の精度は、まだお互いをわかっていないので低さを感じたが、ポジショニングに関しては、合流から浅いことを考慮するとかなり良くできていたように思う。個人での突破も今後かなり期待を持てる印象。

ジャンパオロ - 6.5

後半レビッチを投入し、ドン引きに変わったヴェローナの守備に対応した。リーノ時代の遺産を活用しつつ、苦しみながらも勝ち点3を確保。左サイドでは新しいサッカー(たぶん)も垣間見えた。ただ、交代枠を2つ残して終わったのは少し気になった。

参考 - ガゼッタ採点

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