眠れない夜の気づき。

心を描いた線が、使い古した0.05のミリペンみたいな感じの真夜中。「か細い」という感じ。体は疲れてるのにいつもみたく眠れないから、起きてみた。

夏の太陽の日差しを浴びすぎて疲れた体に、ベランダからのふわぁっと優しい夜風が心地よい。今夜は眠れなくて良かったかも。

虫の声しか聴こえない。私は虫の声が大大大好き。

丸い月を見上げてみた。

「おちゅきーさまが そーらからみて いいました」

幼い頃、大好きだったはらぺこあおむしを拙く暗唱していた息子の声がはっきり脳裏に浮かび、ちょっと泣きそうになった。それで急に「私生きてるなぁ」「家族、生きてるなぁ」とものすごくズドンと実感した。どうしたって愛おしい人たちが側にいることを月が数秒で教えてくれた(気がした)。

最近、視界が濁るってわかってて、不透明なプールに飛び込むみたいなこと、結構しちゃってた気がする。そりゃあ、疲れるね。静けさがないと、はっきり気付けなかった。澄んだプールを選択しよう。底に沈んだキラキラでカラフルなものを潜って拾おう。横着して足で拾ってもいいよね。(小学校低学年の頃、夏期プールでこの遊びをやったっけ...)

静かな時間に身を置くこと、大事だなぁ。

さあ、そろそろ。あの子たちの寝息を聴きにいこうっと。

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