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あの日、京都で。スティーブ・ジョブズ行きつけの料理店の記憶

たとえば毎年愛でる桜の花の美しさ。よせばいいのに、あの年の、あの日の桜の方が美しかったなどと、ついつい比較をしてしまう自分がいる。毎年フラットに桜の花を観賞し、感動し続けることは、案外と難しい。年を重ねるごとに感動のハードルは上がっていく。

今回京都旅行でご一緒したメンバーの一人に、他のメンバーより20歳ほど年上の篠さんという仲間がいる。全国各地、世界中を旅してきた人なのだが、旅の間中、行く先々で感動していることに私はとても驚いた。

感動するポイントは、反応を素通りしてしまうような何気ないことだ。旅のメンバー4人でシェアしようとオーダーしたお料理を、お店の方が1人分ずつとり分けてくれたこと。お店の人の受け答えが、とても丁寧だったこと。平成最後の日に、こうして京都で4人が集えたことなど。

篠さんは2011年10月5日、あのスティーブ・ジョブズが亡くなった日も、京都に来ていた。タクシーで市内観光をしていたとき、ニュースでジョブズの訃報に接したそうだ。

その時おもむろにタクシーの運転手さんが口を開き、ジョブズの思い出を語り始めた。実はその運転手さんこそ、ジョブズが京都に来た時には毎回アテンドを担当していた人だったのだ。

そしてその日は運転手さんが手配してくれ、急遽ジョブズ行きつけのお店で彼を偲んで食事をしたという

そんなエピソードを聞いて、もちろん私たちは質問を畳みかけた。
「どちらのお店だったんですか?」

篠さんは答えた。
「えっとー、個室だったんだけど、そんなに大きいお店じゃなくて。そんなに高くなかったと思う・・・。うーん、どこだったかな・・・」

結局お店の名前は思い出せずじまいだった。年を経てからの感動力には、忘却力もセットで必要らしい

追記:
ジョブズ行きつけの店がいくつか特定できれば、もしかしてそのお店のことを思い出せるんじゃないかと、ネットサーフィンしてみました。すると、なんとぴったりの記事が!
その日彼が同行していた私のヨガのお師匠さんによるブログなので、間違いありません。そのお店は大徳寺一久さんでした。


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Mariko Yanaka

お仕事のことから日々のあれこれまで徒然に。10年あまりのシンガポール、中国駐在を経て起業。インポートブランドのUSEDウェディングドレスなどを販売する会社を経営しています。華道、茶道を手習い中。https://www.dressporter.com/
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