はじめに

この記事では、イラストレーターさんに絵を依頼したいけど

といったありがちな疑問に関しての、コツというか答え(諸説あり)を書いていこうと思います。

また、この記事の対象者としては

といった人を想定してます。
初めて依頼する人に向けた内容なので、初歩的なこともいくつか記載しています。

自己紹介

個人でイラストを依頼しまくっている、変人です。
2年ほど前に、国から給付金(10万円)をもらったので以前から興味のあったイラストを頼んだところ、想像以上のクオリティだったためそこから狂ったようにイラストを依頼しまくっています。

作成してもらったイラスト遍歴

以下、時系列順に作成してもらったイラストを列挙していきます。なお、すべてオリジナルキャラクターです
(最初のイラストレーターさんにオリキャラを描いてもらって、別のイラストレーターさんにそのキャラを描いてもらってる)

1作目：かわいい

自分の理想をすべて詰め込んで伝えたところ、このキャラが爆誕しました。

2作目：かわいい

1作目から1年後、同じ絵師さんに全身の絵を依頼しました。
それ以降、この絵師さんの人気が一気に来てしまい、もう個人依頼できなくなってしまいました🥺

3作目：かわいい

元祖の絵師さんの依頼ができなくなってしまったため、新規開拓を進め始めます。この開拓をきっかけに、依頼のコツをつかんでいきます。

4作目：かわいい

ちょっとえっちな絵を描いて欲しかった時期もありました。

5作目：かわいい

SDイラストというジャンルにも挑戦しました。他の絵に比べて、お値段が安い&特徴を捉えやすいから実在の人間をイラスト化する時などに向いています(個人の感想)

6作目：かわいい

ギリギリを極めました。とはいえアイスを食べてるだけです。夏なので。

7作目：かわいい

世界観を全て詰め込んだ一枚絵です。
最終的には一枚絵を欲しいと思っていて、依頼スキルも上がってきたし意気揚々と依頼をしました。
正直、いきなり一枚絵を依頼するのはなかなかハードルが高い(値段も桁違い)ので、まずはアイコンなどを依頼してみて依頼のやり方を学ぶのをオススメします。

コツ——探す編

大前提として、まずは自分が好きな既存のアニメキャラや、好きな絵柄を把握するところから始めてください。

• 男性なのか女性なのか

• 歳はどのくらいなのか

• (背景ありを考えている場合)どういった背景が好きなのか(廃墟/自然/都会/海/異世界…etc)

• 目はどういった描き方が良いのか

• 絵のタッチはゆるふわ系なのか、シャキッとしているのが良いのか

などを考え、自分の中の答えを明確にしてください。
そして、上記に挙げたポイントはイラストレーターさんごとに得意/不得意があるので、まずは自分の好みを把握してください。

自分の中の好みが分かった場合、いよいよイラストレーターさんを探しましょう。

SKIMA

イラストレーターさんが沢山居て、依頼者はその中から好きな人を探し、イラストを注文できるサイトです。

サイトはこちら

アイコンから一枚絵、VTuberのモデルまで様々な種類のものがありますので、大抵の場合はここで解決します。

※上記SKIMAリンクから登録してもらうと、双方にサイト内で使える1000pt(=1000円)が入るのでどうかお願いします🥺 普段はアフェリエイトやらないのですが、もっとイラスト頼みたいので何卒……..
この記事がいいなと思ってくれたら上記リンクから登録してください！
お前には1円もやらねぇ！って方は

こちらからアクセスできます！こっちはアフェリエイトなしです！

登録が完了したらいよいよイラストレーターを探します。

カテゴリーをイラストに絞って検索すると50,739件ヒットしました。
さて、この膨大な中から好みの絵柄や条件に合致したイラストレーターさんを探すにはどうしたら良いでしょうか？

答えはひとつ…

精神が壊れる直前、己の限界まで可能な限りイラストレーターさんをチェックしてください。 12時間ぶっ続ければ全員分を確認することができます。

元も子もないですが、これしか方法がありません。そしてこれが一番効率の良いやり方です。
(※もちろん、以前から気になっていたイラストレーターさんがいる場合はその方に依頼すればいいのでSKIMA編は飛ばしてください)

ちなみに、自分が2年前に初依頼した時はSKIMAで探しましたし、3時間くらいはチェックしました。
(3時間経過したあたりで、理想の絵柄の人が見つかったため)

オリキャラを描いて欲しい、できるだけ理想に近い方が良いと考えている場合は、このフェーズで絶対に妥協しないでください。
料金や納期などは正直どうにでもなりますので、動かせない要素である誰に頼むかだけは妥協しないでください(大事なことなので2回言いました)

Twitter

Twitterでも探すことができます。そして、お金をもらって絵を描くタイプの絵師の99.9%はTwitterをやっています(当社調べ)

探し方としては、タグ検索で[#commission]と入力してください。

#commissionタグは、イラストレーターさんが依頼を受けて作成した絵をこのタグと共に載せているので

• 今現在も依頼を受け付けていて

• 絵柄も確認できる

• というSKIMAと似たような探し方ができます。

こちらも気が済むまで探してください。
病む直前までです。ここで妥協はするな(3回目)

コツ——お金編

イラスト、高いですよね。僕としては安すぎると思ってますけど、普通の感覚からしたら高いと思います。
アイコンだと5,000円~10,000円
一枚絵だと30,000円〜が相場です。
もちろん、イラストレーターさんが自由に値段を設定できるので、人気な人ほど高い傾向にあります。

ですが、アイコン1枚描くのに10〜15時間はかかります。
実際、7000円のアイコンで作成するのに15時間かかったものが1作目〜6作目のどれかであります。

イラストレーターさんの立場に立って、時給換算したらめちゃくちゃ安いですよね。
なので、むやみやたらに値切り交渉するのは大変失礼なので辞めましょう。

それを踏まえた上で、双方にメリットがある値引き方法をお伝えします。

SKIMAは企業が運営しているサイトですので、メルカリとかと同じように手数料が取られます(11～22％くらい)
ちなみに、絵の値段が2万円以下の場合、手数料は22%です。

なので、SKIMAを使わず直取引をした場合、SKIMAでは1万円の絵だとしたら、直取引の場合、10%オフの9000円で受けてくれたりします。

イラストレーターさんからすると、SKIMAだと7800円しか貰えないので1200円得であり、依頼者からすると1000円得になります。
このように、双方メリットがある状態での値引き交渉でしたら、イラストレーターさんも受けてくれると思います。

もちろん、直取引は不安だからSKIMA経由が良いというイラストレーターさんもいるので、その場合は潔くSKIMAを使ってください。

注意点！！！！！！！

そして、これは一番の注意点ですが、直取引の交渉は必ずSKIMAではない場所で行ってください。SKIMAでは、直取引の勧誘は禁止されています！！！
イラストレーターさんにも迷惑がかかります！！

また、SKIMAさん側も営利企業ですので、基本的にはSKIMA経由で取引をしましょう(こう書かないと怒られる)
あくまで直取引は自己責任でお願いします。

また、お金がないけど可愛いイラストが欲しい！という方は死ぬ気でバイトなり副業なりをしてください。
社会人の場合、確定申告のやり方なら教えます。
まずはお金を稼いでください。

コツ——依頼編

さて、イラストレーターさんが見つかり、お金も解決したところでいよいよ依頼という流れになります。
※ちなみに、大抵の場合は料金前払いです。

基本的には、イラストレーターさんが依頼テンプレートみたいなものを用意してくれているので、それに沿って回答していけば良いのですが、できるだけ自分の理想に近づけるためにはこの依頼の伝え方もかなり重要になってきます。

できる限り細かく伝えてあげるようにしましょう。
以下では、私が実際に依頼する時に伝えた内容を記載していきます。
これを抑えれば、大抵のイラストレーターさんは涙を流して喜んでいただけるはずです
(雑な依頼をする人が多すぎ問題)

依頼する上で提示する項目は以下になります。

一つずつ解説していきます。

使用用途

ほとんどの場合必須項目です。アイコンとして使用するのか、グッズ販売用として使用するのか、ヘッダーとして使用するのか…などです。
ここでイラストレーターさんが知りたい内容としては

となります。
商用利用とは、その絵を使ってお金が絡むことをするのかどうかということです。Vtuberの立ち絵などがこれに当たります。商用利用する場合、別途料金が発生します(規模にもよるけど安くて3000円くらい)

使用する目的を知る意味としては、例えばTwitterのアイコンとYoutubeのアイコンの二つを考えてみても、それぞれのサイトの仕様が違うため、適切な描き方(&サイズ・解像度)があります。
また、依頼者が考えている理想の絵を100%に近い形でイラストレーターさんに伝えるためにも、最終的に使用するシチュエーションというのを明確にお伝えするとGoodです。

描画範囲

どこまで絵を描きますかということを明確にします。
アイコン用だとしても、全身を描いて欲しい場合もありますし、背景ありだとしても、胸上でOKという場合もあります。

なので、全身を描いて欲しいのか、胸上を描いて欲しいのか、腰上を描いて欲しいのかなどを明確に提示するようにしましょう。
また、背景ありを希望する場合はここに記載しておきましょう。

イラストのサイズ、解像度

正直、これに関しては詳しいことがわかってないです😢
数字がでかいほど画質がいいという認識を持っておけばとりあえず大丈夫です。

ちなみに、アイコン用で正方形のイラストを依頼するときは、500×500ではなく1000×1000 や 2000×2000で依頼した方がいいです。(その方が拡大した時に画像が荒くならない)

マジでよくわからん！ってときは、そのイラストレーターさんが載せている他の絵を共有して、「画質のことわからないのですが、このくらいの画質でお願いします！」とお伝えすれば大抵はなんとかなります。
「アイコン用ですが、PCなどで拡大して表示した時でも荒くならないくらいの画質でお願いします」とか言っても伝わります。(実際に自分もそうやって依頼する時もありました)

納品形式

納品するイラストの拡張子のことです。
ここは深いことを何も考えずに

と伝えれば大丈夫です。
psdやaiは聞き慣れない拡張子ですが、これはイラストの生データが格納されているファイルになりますので、貰っておきましょう。
生データはなんぼあっても良いですからね。

拡張子をこんなに提示しても、イラストレーターさんの手間は1分くらいしか増えないので(たぶん)、遠慮せずに頼みましょう。

納期

アイコンの場合、1ヶ月先。一枚絵の場合、3ヶ月先くらいが目安です。
あくまで目安なのでイラストレーターさんによって大きく異なります。

なので、イラストが欲しい場合は余裕をもって依頼しましょう。
そして、急ぎの場合は相談(3000円〜5000円くらい課金)すれば優先してやってくれることもあるので、依頼の前にざっくりした完成時期を聞いてみるのも手です。

基本的に納期は余裕を持たせましょう。
皆さんも仕事で、上司から「この仕事明日までにやっといて」って言われたら嫌ですよね？

また、明確な期限が決まっていたらそれをお伝えして、特に決まってない場合は「明確には決まってませんが、9月中旬くらいまでにあると助かります」といった感じで提示してあげましょう。
マジでいつでもいいという場合でも、納期は設定してあげたほうがいいです。(その方がイラストレーターさんが仕事を進めやすいので)

予算

大抵の場合、イラストの料金表などがあらかじめ設定されていると思いますので(SKIMAだったら確実に提示されている)、その場合は予算の提示は不要です。
ですが、1枚絵だったり人気のイラストレーターさんの場合、先に予算を提示する必要がある場合があります。
理由は、謎です。

あんまりにも低い金額や高い金額を提示すると失礼になるので、いい感じの金額を提示しましょう。
アイコンだったら8000円、一枚絵の場合は3万円くらいが目安です。
背景ありのアイコンは1万5000円くらいです。
SKIMAを死ぬ気で全部見た皆さんでしたら、知らずのうちに相場感が身についていると思います。

ちなみに、フォロワー数が1万人を超えるようなイラストレーターさんだと上記の相場は崩壊します。1枚絵が10万円からの世界です。
頑張って稼ぎましょう😭

キャラクターデザインの希望

オリジナルキャラをイラストレーターさん側で考えて絵を描きますか？という意味です。
このキャラを描いて！という依頼より負担が増えるので、別途課金となります(3000円〜5000円)
1回オリキャラを作成して貰えば、もうこのオプションは不要になるので最初だけ必要な入会金(❓)みたいな感じですね。

著作権

譲渡しない(=著作権はイラストレーターさんが所持)のが一般的です。
商用利用したり、アイコンにするような使い方をする分には著作権がなくても全く問題ないので、気にしないで大丈夫です。
特にここを記載しない場合、譲渡しないとなるのが一般的です。

著作権を譲渡して欲しい場合は、イラストレーターさんに相談しましょう。相談(=お金)すれば解決することが多いです。

キャラクターの資料

ここまでは、絵の外堀についての内容でしたが、ここから二つが本題です。気合を入れていきましょう。
キャラクターの資料とは、描いて欲しいキャラがある場合には、そのキャラのイラスト/立ち絵など、あればあるだけの情報を記載してください。
オリジナルキャラの場合は、もっと詳しく記載してください。

身長/体重/性格/年齢/体重/バストサイズ/髪の色/将来の夢/誕生日/趣味/好きな食べ物/……

などです。
好きな食べ物が絵に直接関係するわけではありませんが、自分が考えているキャラの情報をできるだけ全てイラストレーターさんに伝えてください。

大事なのは、依頼者が見ている・考えている景色や思考を全てイラストレーターさんに伝えようとする姿勢です。シンクロ率を120%にしましょう。

一見、いらないような情報でも書いてください。役に立つ可能性もありますし、役に立たなかったとしてもイラストレーターさんが怒るわけではありません。

イラストの詳細

これが本筋です。↑ではどんなキャラクターかに絞って説明する項目でしたが、ここではイラスト全体について説明します。

などを記載していきます。
小物に関して、これは明確なモデルがあればその商品のURLや写真を共有してあげましょう。
服に関しても、モデルがあればURLなどを共有しましょう。モデルがない場合でも、「アクシーズとリズリサの中間の、ちょっと地雷系で色は黒」のように、できるだけ自分の中のイメージを言語化する努力をしましょう。

ポーズに関しては、明確に決まっていればそれをお伝えすればいいのですが、決まってない方が大半だと思います(僕もそうです)
ここに関しては、立っているor座っているくらいを指定して、あとはイラストレーターさんにおまかせという選択をしても良いです。

ここを敢えて指定しないことによって、イラストレーターさんのクリエイティブな部分を発揮させて、自分では思いつかないような素敵な構図になったりします。

背景に関して、こちらもできるだけ自分のイメージを言語化してください。
また、既存のイラストを拝借してきて、「このイラストのこの部分がイメージに近いです」といった指定をすることもお勧めです。

また、色も「赤！」「水色！」と指定するのではなく

上記のようなサイトがありますので、自分のイメージに一番近い色を見つけて「色だと#afeeeeが一番イメージに近いです(必ずしもこの色コードでというわけではないです)」という指定をしてあげると良いでしょう。

実際に依頼した例

ここでは、実際に1枚絵を依頼した時の情報を書いていきますので、参考になるところを盗んでいただければと思います！
また、こんなことまで書いてるのか…といった部分もありますので、参考にしていただければと❗️

依頼の詳細

キャラクターの詳細

イラストの詳細

以上が実際に依頼した時に記載した内容です。一部、都合により書いていない部分もあります。

自分の思考100%相手に伝えるのが目的なので、とにかく思いついたことはなんでも書いてください！！！
自分の場合、もはや全然関係ないYoutubeまで共有してました(意味があるのかどうかは謎)
ちなみに、めちゃくちゃいい曲なので聴いてください。

おわりに

気づいたら1万文字近くなってしまいました🥺(9,610 文字)
ここに書いた内容がすべて正しいわけではなく、あくまで一般論ではあるので、個々のイラストレーターさんの指示には従うようにしましょう！

など、相手の立場に立って依頼できる人間が1人でも増えることを祈ってこの記事を書きました！

「実際に依頼した例」は7作目の作品で、9月ごろに完成予定なので完成したらここに載せます！
頑張って書いたので、よかったらこのリンクから登録してもらえると双方にSKIMAで使える1000円が手に入るので嬉しいです！

長々とありがとうございました！ﾊﾞﾊﾞｲ！