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所信表明的なもの〜大槌町地おこ活動〜

 岩手県大槌町の「地域おこし協力隊」第1期生8名の中のひとりとなって早1ヶ月が経ちました。

 4月1日のオリエンテーション、5日から仕事開始、そして16日の着任式、28日の初月例ギャザリングという、新入社員になったような催しが続き、久しぶりに新鮮な気分になりました。

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 正直にいってしまうと、私は「地域おこし協力隊」になっておきながら、「地域おこし協力隊」という制度にあまり良い印象をもっていませんでした。
 けれども、大槌町では過去各地域で起こっていた協力隊受け入れの課題(各地域によって受け入れ体制も事例も異なるので、ここでは詳しく書きません)をふまえ、町と受け入れ事業者が、移住者となる協力隊員の生活面、仕事面、精神面などについて、いまの地域おこし協力隊制度のなかでできる最大限の受け入れ体制を整えてくれていました。
 そんな町の期待に応えたい思う今日この頃。「大槌町の地域おこし協力隊ってすごいね」と全国の先進事例になるというのも、実は私の目標(野望?)になりましたこと、ここで宣言いたします(笑)。

 とはいえ、仕事はまだペースがつかめなかったり、なかなか「町を知る」という時間がとれなかったりして、気ばかり焦っています。
 隊員8名のなかで最も人生経験が長い私でさえ、新しい生活環境、仕事、人との出会いに目を回したのだから、20代前半の隊員たち(ほとんどがフレッシュな若手です)は相当疲れたのではないかと思います。GWはそれぞれ気持ちと体調を整える期間にしたいですね。

 仕事のほうでは、さっそくGW中のイベント、同僚・古屋氏担当の「前川善兵衛を知ると三陸がもっと面白くなる」のサポート、

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 そして4月10日からはじまった「大槌伝統芸能 かがり火の舞」の担当になりました。

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「かがり火の舞」は、東北ディスティネーションキャンペーン(通称:東北DC)特別企画(期間2021年4〜9月)で、毎月第2第3土曜日小鎚神社で夜20時から開催されます。
 毎回異なる伝統芸能2団体が出演し、いままで一般の方は祭りなどでしか観られない伝統芸能を鑑賞できます。

 とさらっと書きましたが、これって奇跡といってもいいくらいとてもすごいことなんです。
 三陸沿岸各地域で数多くの伝統芸能がありますが、まず観光客向けに定期的に催されるのが大変珍しいのです。金銭的なこと、時間的なことはもちろんのこと、「見せ物ではない」という考えの団体も多く(当然神事ですので)、さらに団体同士の横のつながりも少なく、一緒にかつ主体的に活動するという例がいままであまりありませんでした。
 各地域、各伝統芸能団体それぞれの考え方があるので、一概にこの定期イベントをできる・できないで、良し悪しは判断できません。
 けれども、大槌町は伝統芸能に対する想い・熱意が他地域に比べてきわめて強く、人口減少が進むなか、継承が難しくなってきたことへの危機感ももち、各団体が「なんとかせねば!」と一致団結したのだと思います。コロナ禍で観光客の姿は少ないですが、これまで町内をはじめ、近隣市町村の方々がたくさん観に来てくれました。

 今後の予定としては、着地型観光での観光客誘致を一歩一歩慎重にかつ早く進めるほか、6月13日の「サーモンまつり」の準備もしなければ! 夏コロナ禍が明けたときのためにすぐに町の賑わいが戻るような対策もどんどんしなくてはなりません。
 観光交流協会配属の地域おこし協力隊3名は、安渡の漁港にある「旧ど真ん中大槌」の建物内を拠点として仕事をしています。お近くまで来ましたら、ぜひお立ち寄りください。

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(外構が荒れ放題です。一緒に草刈りしたり花を植えたりしてくれる方、募集中!)

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