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不思議の国のアリスとの出会い

中学一年生の時に同じクラスになり
席替えで新しく隣同士になったDさんと少しずつお話をするようになった頃に、これ面白いから読んでみて、、、と言って貸してくれた📖が旺文社文庫本の「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」でした。
(ルイス・キャロル作、多田幸蔵訳、ジョン・テニエル装画)

カバーの装丁がとても美しくて
なんだろう❓この綺麗な📖は、、、
と受け取った時に感じました。

不思議の国のアリスのディズニーアニメは小学生の頃にテレビで観たことがありました。

❓アリス、、、❓アニメのアリスの元のお話は童話だと思っていたけれど、こんなに長い小説なんだ、とその時に知りました。

それまで私は漫画ばかり読んでいたので、こんなに長い小説を最後まで読むことができるかしら、と不安になりましたが、せっかく仲良しになったばかりの友達が貸してくれたのだから、と思って読みはじめました。

読みはじめてからは、そんな心配は全く無用でした。冒頭の白うさぎが登場して穴に飛び込んだのと同じように私も不思議の国のアリスの世界へと一緒に飛び込んだように、夢中になって読みました。
何よりジョン・テニエルの美しく陰影のある装画が、ルイス・キャロルの紡ぎだす奇妙な、それでいてどこか可笑しみのある摩訶不思議な物語に非常にマッチしていて、途端に魅了されました。

不思議の国のアリスがきっかけとなって、それから海外文学の翻訳小説
を読むことが好きになりました。
Dさんにありがとう、と📖をお返しした後に🏫の帰りに天王寺の旭屋書店へ寄りました。
いくつかの出版社から違う翻訳の文庫本が出ていましたが、Dさんに借りたものと同じ、旺文社のものを購入しました。圧倒的に他の出版社のものより装丁が美しかったのです。

残念なことに旺文社文庫の「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」は現在は絶版になってしまいました。
カバーの色合い、デザインが洒落ていて、活版印刷の字体に趣きがあります。
(今現在手に入るデジタル製版の文庫本は目には優しく読みやすいのですが、趣きの点ではどうしても物足りなさを感じてしまいます。

現在出版されている文庫本の中では
矢川澄子訳/金子國義画の新潮文庫版がお気に入りの一冊です)

不思議の国のアリスを読んだ後だったのか、読む前だったのかは忘れてしまいましたが、小、中学生の時に英語を教わっていた家庭教師のY先生に英語圏の人々、特に英国人と会話をする時には聖書、シェイクスピア、そして不思議の国のアリスが引用として普通に言葉の端々に出てくるので、知っておいた方がいいですよ、と伝えられたことがありました。
とても印象深かったので、先生の話をはよく覚えていたのですが、肝心の英語の方はせっかく教えていただいていたのに引用したり、理解したりするどかろか英会話はカタコトしか喋れず(カタコトも喋れないかも)英国人の知り合いはひとりもおりませんので、先生のアドバイスの実践はできていません。
(聖書の引用はよく日本語でしていますが)
DさんとY先生に感謝の気持ちを抱きつつ、横浜で明日から不思議の国のアリスの展覧会が開催されるらしいので、ぜひ足を運びたいと思います。

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