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学びやすく楽しく働きやすい環境とは

はじめに

振り返ってみると社会人になって明日で一年になります。明日から社会人2年目になります。9割9分チームの環境とボスと師匠達に恵まれたからなのですが‥ほぼ0知識からエンジニアとしてスタートし、iOSアプリチームに入れてもらって奇跡的に一年生き残れました

一年を振り返り学びやすく働きやすい環境について考えてみました

みなさんエンジニア歴or社会人歴何年ですか?新卒の気持ちって覚えてますか?もしくは就活中のかたまだまだ学業に専念するかたいろいろいるかと思いますが、何かしら新しい環境に移る4月の気持ちを少し思い出してください.
果たして自分にこれができるようになるんだろうかと悩んだり、環境構築でつまづいたり、クラスの概念全然わかんねえと頭を抱え,迫り来る締め切りと倒せないバグとか色々な壁を乗り越えてだんだん「つよいエンジニア」になるのだと思います.
思い出してきましたか?まずは私自身の話をさせてください

私の話

自分は大学時代デザインと情報を学ぶ学科で,簡単なプログラムを作るという経験はありました.当時はProcessingやopenFrameworksでメディアアートを作ったりArduinoでセンサーやステッピングモーターをつなげて電気工作をしたり遊んでいました.
そんなこんなで社会人になりましたがクラスを使うほどの大規模な開発はしたことがなくクラス?git?ブランチ?なにそれおいしいの?という状態で入社しました(よく採用してくれたものだと思いますが・・)

当時の私の気持ち
・できなくて自己嫌悪で死にそうになる(当たり前だけど)
・周りが何言ってるのか本当にわからない(日本語なのに理解できない.ゆえにメモすらも取れない。会話に入れない)
・工数を見積もれないというかそもそもコードを読めない
・調べても読んでもクラスの概念や使い方がわからない
・ターミナルの黒い画面が怖い
・コンフリクトを出そうもんなら発狂しそうになる
・ブランチやマージの概念がわからない gitを触るとお腹が痛くなる
・自分以外が開発経験者の新卒で自分だけついていけない
・できなくて悪夢にうなされる

考えてみると結構ストレスフル・・笑
(スタンフォードのストレスを力に変える教科書がいつの間にか家にあるあたりがお察しですが)よく1年生きてこれたなとおもいます.

こんな状況でも1年生き延びられたのはメンターとチームのおかげです.
学びやすくて働きやすい環境とはなにか一年を通して考えたことをまとめてみようと思います

メンターと教育環境

・教育方針が「のびのび育てる・できるまで待つ」スタンス

焦らずに確実に調べて実験してわかるまで待ってもらえたことで,確実に自分の血肉になりました。
とりあえずライオンの教育のように崖から落としてヒント置いとくからこれ使って這い上がってきてみてーという感じでした.手取り足とりそして解まで教えるのではなくギリギリ私がわかりそうなヒントを渡して,解の功績を私のものにして自信につなげていただきました

・わからないことがあればいつ何を質問してもいい
何がわからないかがわからないし,そもそもわからないのが言語化できないのが初心者だと思います
最初はクラスとインスタンスが理解できなくて何回も質問しました.gitを自信をもって使いこなせるようになるまで2・3ヶ月,クラスがわかるようになるまでに2・3ヶ月,クラスの使い方がわかるようになるまで3・4ヶ月
我ながら時間かかりすぎですね・・向いてないのかなと思った時も結構ありましたがひたすら腹落ちするまで待っていただきました.

・やりたいっていったらやらせてくれる
勉強会登壇や勉強会を開催する際に,外部とのやり取りを任せてもらったり,内容の校閲などたくさん応援していただきました.CIの設定にも興味があったので,新しいCIを導入するときに任せてもらいました.技術力が未熟だからダメとか絶対言わないし,いいじゃんやってみなよって背中を押されるのが勇気がでます

・私の得意と一致しそうなタスクを渡してくれる
一緒に自分の庭になりそうな分野をさがしてもらっています.大学時代はデザインを学んでいたので,グラフィックをアウトプットする方が得意なのですがなかなか開発だとそういう機会は多くありません.しかし,Adobe After Effectsを使えるならアプリにリッチアニメーションを導入するのはどうだろうと提案していただきました.まだリッチアニメーションを導入まで行き着いていないですが,自分の得意をいかせるのであれば,開発に対してより興味をいだきますし,やってみたい,理解したいという熱意もうまれます.

・どうしたらいいと思う?と聞いていただけることで自分の意見を出す癖がつく
上からの指示を聞いて作るのではなくて,より良いものにするためにプロダクトを自分ごととして考えられるように訓練してもらいました.UIの提案や新機能の提案,次はどんな機能を作りたいのかなど自分の意思を伝えておくとそれに沿うようなタスクを振ってもらって,自分の庭を広げていきました

チームの環境

チームの兄貴・姉貴たちが強すぎて,新人育てるような余裕のある環境でよかったとおもいます

先輩たち

・登壇や情報発信するのが当たり前,みんな勉強熱心な環境
googleIO登壇iOSDC登壇など大きいカンファレンスに応募して採択されて登壇が当たり前の環境で生きてると,自分もやってみたくなります.登壇するためにはしっかり勉強して,より正確な情報を伝えられるようになろうとモチベーションがあがります.また次回はどんなテーマで登壇しようかということを考えると,情報に対するアンテナのはり方も変わってきます.
また、平日のカンファレンスに行かせてもらえるのもよかったです。

・定時に帰る
うちのチームはあまり残業をしません(リリース直前など忙しい時はありますが・・).この環境ができてるのは,チームの先輩方がそれぞれ強いのとボスのマネジメントがしっかりしているからだと思います.
先輩たちが帰るとこちらも帰りやすく,自宅でしっかり自己研磨の時間を取れます.英語を勉強してみたりや分からなかったことを調べたり,技術書をよんだり,自分で簡単なアプリを開発してみたりしてました.

・それぞれの人生を生きてるから仕事外やプライベートで干渉しない
強制毎週飲み会とか発生しなくて最高

ボス

・一人一人に声かけ
2ヶ月に一回の1on1があることで,次の1on1までにはこれを報告できるようになりたいとか目標を立てやすいですね.自分は何がこれまでにできるようになりたいか,何が得意か,未来はどんなエンジニアでありたいのかなどを語っています.ボスにもこういうことをやってみたいと言うと,次のタスクを振る際に考慮していただいてます

・家族のために有給をつかう
水曜日にプールいくとかなど仕事だけじゃないプライベートも楽しんでるし楽しんでいいというスタンスを公表する
これめっちゃ休みやすい!!!とってもありがたい!
新卒だと何で休んでいいのかわからないのですが,お手本を示してもらえることで有給を使いやすいです.有給この日いただきますと連絡すると即OKがでる環境が最高です

・認める
Slackの全体チャンネルでチームメンバーの誰が活躍したのか写真をちゃんとあげる、この機能は誰が作ったのか誰が何を頑張ったのかなど評価する上長に言う。チームメンバーの活躍を他のチームの人間にもわかるようにすることで社内でアプリチームが何をやってるのか伝えて頂いています.

・意見を言わせてくれるのと良い意見だったらやっていいって言われる
自分の意見が採用されると嬉しいですし,指示を待つのではなくて自分から考えて工夫したくなります.

新卒入社で最高のメンターとボスとチームに恵まれてとても幸せです
人間関係で悩みがないので,自分の技術力や知識の向上、プロダクトをより良いものにするために力を注げる環境が素晴らしすぎました
まだまだエンジニアとしては未熟ですが,よりプロダクトを使いやすくするためこれからも精進していこうとおもいます

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