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FPの勉強は面白いよ!タックス・プランニング「所得税」編

前回は、FP試験の3科目の金融資産運用に
についてお話しました。今日は4科目の、
タックス・プランニングの「所得税」について
お話したいと思います。

まずは税金の種類です。税金には、「国税」と
「地方税」、「直接税」と「間接税」があり
ます。

直接税には、
国税 所得税・法人税・相続税・贈与税 消費税があり、

間接税には、
地方税 事業税・固定資産税・都市計画税・住民税
地方消費税
があります。

例えば直接税の所得税は、自分で稼いで自分で
納めるから直接税となり、消費税は、販売業者
が納めるので間接税となります。

こう見るとほんといろんな税金があるなーと思う
のですが、これがさらに細分化されていきます。

〜所得税〜

所得税は、所得の発生形態別に10種類に分類
されます。

①利子所得
②配当所得
③不動産所得
④事業所得
⑤給与所得
⑥退職所得
⑦山林所得
⑧譲渡所得
⑨一時所得
⑩雑所得

です。これだけみただけでもげっそりしそうですが、
これらの中身を見ていきましょう。

①利子所得:銀行などに預金をして受け取る利息を
はじめとして、公社債(国債や社債)の利息や、
公社債関連の投資信託などによる収益の分配金など
を含めた所得のこと

簡単にいうと、銀行預貯金の利息、国債等の利息や
分配金を受け取ったときの所得です。

②配当所得:法人から受ける利益の配当、剰余金の
分配、基金利息並びに投資信託及び特定目的信託の
収益の分配に係る所得のこと

ある企業の株を保有していたとします。配当金が
出る株の場合は、この所得は配当所得となります。
投資信託の分配金がある場合もそうです。

③不動産所得:家賃収入・地代収入もこれにあたり
ます。

④事業所得:本業があって副業収入がある方、農業、
漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業などを
営んでいる人など、個人事業主の所得です。

⑤給与所得:所得税というと、ぱっと頭に浮かぶのが
給与所得ですね。会社員はみなさんこの給与所得に
対しての所得税を支払っています。

⑥退職所得:退職金を受け取ったときの所得です。
退職金にも税金がかかりますが、控除があります。

⑦山林所得:山林の伐採又は譲渡による所得です。

⑧譲渡所得:土地、建物、株式、ゴルフ会員権などの
資産を譲渡することによって生ずる所得のことです。

家族に不動産を譲渡したいという場合も、売買にな
るか、贈与になるかを検討する必要があります。
家族だからただであげるというわけにはいかないの
ですね。

贈与の場合は年間110万円の非課税枠がありますが、
不動産は高価なので、高額な贈与税がかかることに
なります。仮に売買でも相場金額よりもかなり低く
売買した場合、その差額が贈与とみなされて贈与税
がかかってしまうので、注意が必要です。

⑨一時所得:懸賞金・競馬の当選金・保険金の満期
返戻金・謝礼等、一時的に入ってきた所得のこと
です。

⑩雑所得:事業的規模ではない副収入・公的年金・
FX・仮想通貨の利益の所得のことです。

仮想通貨が大いに盛り上がっていたときは、かなり
儲けた人たちがいたようですが、雑所得として
申告していた人は少ないのではないでしょうか。

雑所得で怖いのは、お金を手にしたときにぱ〜と
使ってしまう人が多いこと。仮想通貨もそうでし
たが、派手にお金を使ってます的なツイートをよく
見ましたね。

もちろん雑所得で稼いだお金には所得税がかかり
ますし、次の年の住民税はその年の所得額の影響を
受けますので、稼げば稼ぐほど、次の年の住民税は
多く取られます。すぐに全部ぱ〜〜っと派手に使って
しまうと、次の年の住民税が払えない!という状況
になります。

売れてぱ〜とお金を使い、住民税が払えなかった
というお話、芸人さんで多いですね。。たくさん稼い
だのに翌年には自己破産という可能性もあります。
喜んでばかりはいられません!税金のこと考えましょう。

所得税には非課税所得というものがあります。
ここはFP2級の試験でよく出るところです。

次回は「所得金額の算出」についてお話したい
と思います。

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