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ギリシャ語語源の英単語、医学英語をご紹介

ギリシャ語はあまり日本ではなじみのない言語だ。「ギリシャ語は難しいけど面白い!」の記事にも書いたが、ギリシャ語を知っていると他言語を勉強するときにすごく便利。

英語で特にききなれない、難しい単語はギリシャ語語源がけっこうある。

一般的にスペルもおぼえにくいし、発音もむずかしい場合がある。

日本でもつかわれているギリシャ語を少しご紹介しよう。

①「カオス」。これはギリシャ語で「ο χάος/hɑos/」
/ /の中は読み方で、英語の発音記号で読み方をご紹介。

ただ、どうしても英語の発音記号をつかえないところはアルファベットで代用。細かいところはお許しを!

ギリシャ語のアルファベット「χ/hɪ 」は、 英語にすると「ch」と表記される。なので、「chaos/kéɪɑs」 なのだ。

②「カイロプラクティック」。これはギリシャ語で
「η χειροπρακτική/hɪroprɑktɪk ɪ」だ。 「χειρο-」は「το χέρι/herɪ/」=「手」から来ている。英語では「chiropractic」だが、ギリシャ語がそのまま
英語になっているのがわかる。

③「マイクロー」。他のかたも紹介している人がいるが、
これはよく使われてる。ギリシャ語は「μικρός/mɪkros」。形容詞で「小さい」という意味だ。

英語では「micro/mάɪkroʊ/」。ここから「microchip」「microgram」「microphone」、有名な会社の「Microsoft」名前など、「micro」をつかった単語がたくさんありますね。

医学英語では、例えばお医者さんですが、

①「小児科医」は英語で「pediatrician/pìːdiətríʃən/」。「pedia」はギリシャ語の「το παιδί/peδí/」=「子供」、「iatrician」はギリシャ語の「ο ιατρός/ɪatros/」=「医者」だ。

ギリシャ語で小児科医は「παιδί + ιατρός」で、「ο παιδιάτρος/peδiatros/」となり、それがそのまま英語になっている。

②「喘息」わたしもつい最近喘息と診断されたが、ギリシャ語で「άσθμα/asθma/」といい、英語は「asthma/ˈæzmə/」である。これはギリシャでハリウッド映画をみているときに、よくキャッチできたワードだったので、すぐ覚えたのを思い出す。

③「白血病」。英語で「leukemia/lukímɪə/」。これはギリシャ語で「leuke=λευκό/lefko/」「白い」「emia=αίμα/ema/」「血」からきている。

ギリシャ語の「αί/e/」は英語で「he」と表記されることが多い。

④「痔」。英語で「hemorrhoids/hémər`ɔɪdz/」だが、ギリシャ語は「αιμορροίδες/emoro íδes/」となり、「hemo = αίμα/ema/」からきている。

この「hemo」が頭についた医学系の単語はたくさんある。ヘモグロビン「hemoglobin」もその1つ。

ギリシャ語をしゃべるのは世界ではギリシャとキプロスだけ。ギリシャ人からきいたはなしだが、ギリシャ語は2カ国でしか話されていないのだから、この言語を廃止したらどうだと言った学者たちがいたそうだ。そこでギリシャ人たちは、「いいですよ、そのかわり今後いっさいギリシャ語由来の単語はつかわせません。」と言ったら、それ以後そのはなしは誰もしなくなったとか。

うそかほんとかしらないけど、ギリシャ人はこのはなしをよくしてましたー。他にもあるのでどんどんご紹介していきます!

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