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ギリシャ体験談 洗礼式編

ギリシャに移住して、結婚式をしようということになったが、ギリシャで結婚するには、ギリシャ正教徒でないと、教会で結婚式ができない。

キリスト教には色々宗派があって、ギリシャは正教(Orthodoxy)。ギリシャ以外では、ロシア、セルビア、ルーマニア、ブルガリア、ジョージア、キプロスが正教を信仰している。

ギリシャ人のほとんどが正教徒で、日本で無信仰だったわたしみたいな人を、信じられない!と化物を見るように呆れていた・・・^^;

わたしは正教徒になりたかったわけではないが(正教徒のみなさん、ごめんなさい)義家族に言われるままに洗礼されることとなった。

まず洗礼名を決めなくてはいけない。大人が洗礼されるときは、自分で選べる。子供が生まれて洗礼されるときは、祖父母から名前をもらうと決まっているので(わたしは自分の子供のときは完全無視させてもらう^^;)ギリシャには同じ名前のひとだらけなのだ。

私はこのブログのタイトルにもあるように、Marinaという洗礼名を選んだ。
日本名が覚えられにくかったので、向こうではよく洗礼名のほうをつかっていた。

さて、洗礼されるときは、赤ちゃんの場合はギリシャの場合、洗礼の儀式につかう桶に全身をどぼん!と全部つけられる。アメリカの映画でよく洗礼のシーンを見たことがあるが、全然ちがう。まるまる全身を水につけられてしまうので、もちろん洗礼式で赤ちゃんはぎゃん泣き^^;

大人の洗礼式の場合、真っ白な生地で作った服を着て、下着も白で、本来なら全身どぼんと桶につからなくてはならない・・・

それをどーーーしても避けるため、義家族に頼み込み、仲のいい親父さんに洗礼式をお願いし、全身どぼんを回避できることになる。ほっ。

そのかわり、大きな浅いこれまた桶に、足からはいり、そこへ膝まづき、肩から水をかけられることとなった・・・結局桶。

洗礼式では、正教のお経みたいなものを暗記して、神父さんの前で読まなくてはいけない。わたしはギリシャにいってまだギリシャ語がまともに話せない時期だったので、暗記なんて相当時間がかかりそうだった。

そんなことしていたら、本番に間に合わないということで、カタカナでルビをふることになったそれを暗記せず、読んでいいということにしてもらったのだ。

知り合いがいればなんでもオッケー!というところはいかにもギリシャらしいが。これは本当に助かった。

ということで、わたしの洗礼式が無事におわることとなる。

帰国してもう9年、もちろん今は正教徒ではない。ゴッド・マザーになってくれた義伯母さん、ごめんなさい!

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