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通じる英語を話すには、英語のリズムを知ろう!

よく日本人は英語が下手だ、何を言っているかさっぱりわからないと言われることがありますが、何故でしょうか?

それは、日本語の発音をそのまま英語を話すときに使っているからなのです。日本語の母音と英語の母音は、発声方法も違うし、音の響きも違います。

例えば日本語にない母音の音が英語にはあったりします。アメリカ英語では、アップルのア「æ」がありますが、日本語にありませんね。

自分の日本語発音の英語に慣れてしまうと、次にネイティブの英語を聞いたとき、さっぱり聞き取れなくなってしまいます。自分で作れない音というのは、聞き取ることもできないからなんです。

正しい発音を身に着けていくことで、同時にリスニング力もついていきます!これは、「英語のリスニングを伸ばすためには何をすべきか」でもお話させていただきました。

英語の発音の上達には、個々の単語の発音を練習する、正しい発音を単語レベルで覚えていくというのは、大切だというお話しをしました。

その練習をしつつ、文章の中での英語の独特のリズムとイントネーションも練習しなくてはいけません。日本語はすごく平坦で直線をイメージしたような音になってしまいますが、英語には独特のリズム・イントネーションがあります。

「リズム」は音の強弱、イントネーションは音の上げ下げです。語尾が上がったり下がったりしますが、それがイントネーションです。

「リズム」を勉強するときに大切なのが、文章になると弱くなる、「弱形」という音です。辞書で単語を調べていると、時々「強形」「弱形」と書いてあるときがありますよね?「強形」は単語単体で読むときの音、「弱形」は文章になったときに弱くなる音です。

以下がその例です。

①代名詞の代表例:
you/juː/→/jə/ What do you think about that?
your/jɚ/→/jə/ See you later at your place.
his/híz/→/ɪz/ What is his name again?
him/hím/→/ɪm/ Did you see him last night?
her/hˈɚ/→/ɚ/ I'll call her later.

②動詞の代表例:
am/æm/→/əm/ I am an American.
are/ὰɚ/→/ɚ/→/ə/ What are you doing?
been/bíːn/→/bɪn/ Have you been here before?
have/hˈæv/→/həv/→/əv/ I have been to Paris for two weeks.
can/k`æn/→/kən/ Yeah, I can do that.

③前置詞の代表例:
for/fˈɔɚ/→/fɚ/→/fə/ What can I do for you?
of/άv/→/əv/ Take care of yourself.
to/tu/→/tə/ I would like to go there.

④そのほかの代表例:
some/sʌm/→/səm/ Will you have some more coffee?
but/bʌt/→/bət/ I want to go but have no time today.
and/ænd/→/ənd/→/ən/ I'll visit him later and have a meeting with his team.
than/ðˈæn/→/ðən/ He offered me more than I expected.

弱くなると音が変化してしまう単語というのがたくさんあります。例えば前置詞のforなんかは、最終的にはfという息を吐くだけの音になってしまいます!この音の変化を知っておけば、リスニングで音が拾えるようになってきます!自分でこれが出せるようになるのも、聞き取れるようになるために必要な勉強ですが、まずはそのルールを知らないと変化がわからないので、聞き取れないことになってしまいます。

音の強弱は文章でアクセント=ストレスをしっかりつけないと単調な音になってしまいます。英語を話す外国人が日本語を勉強して私たちに少し変に聞こえるのは、この英語独特のリズムが抜けないためですね。日本語の単語にもつい、アクセントや強弱をつけてしまうためです。

では文章になると、どこを強く読めばいいのでしょうか?英語で強く読むのは文末です。例えば「I'll call you later.」では、「later」を強く読みます。強く読むというのは、きつく読む、力を入れて読むではありません。

強く読むという方法をただ強く読んでしまうと、ネイティブには怒っているように聞こえてしまいますので、注意が必要です。強く読むとはそこだけ強く読むのではなく、音が伸びるのです。

「Is that your dog?」という文章があったとします。強調するのは「dog」ですが、「dˈɔːg」の母音部分「ˈɔː」を強くではなく、伸ばして強形の音でしっかり発音します。

弱くなるところを弱く短く読み、強く読むところは強形でしっかり読むというイメージです。「dˈɔːg」の母音部分「ˈɔː」は長母音なので、しっかり
伸ばさないといけませんね。この強弱が英語では大切なリズムとなるのです。

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